スポーツチャンネル『DAZN（ダゾーン）』で配信が行われている『WEDNESDAY F1 TIME』の2023年第1回目の配信が2月22日（水）より開始された。オートスポーツwebではF1の魅力をさまざまな形で伝えている同番組の収録に密着する機会を得て、『WEDNESDAY F1 TIME』の制作裏側に潜入。そこでは出演者、制作スタッフのF1へのアツすぎる意気込みに驚かされることとなった。
F1世界選手権を全戦ライブ配信するDAZNにおいて、2021年に新オリジナルコンテンツとして配信が開始された番組が『WEDNESDAY F1 TIME』だ。この番組は、F1ファンはもちろん、“F1に興味はあるけど、どこに注目すればいいかわからない”という方にも、チーム側やドライバー視点などさまざまな角度や見どころでF1の魅力を詳しく伝える専門的なVTRとトークを中心とした番組になっている。
番組のMCはモータースポーツファンおなじみのサッシャ氏とレーシングドライバーの中野信治氏が努め、ゲストと一緒に番組タイトルの“WEDNESDAY”どおり、レース前の水曜日は次戦のコース紹介やレースプレビューが行われ、レース後の水曜日には注目バトルや戦略を振り返るレースプレイバックが展開される。
そのWEDNESDAY F1 TIMEの2023年第1回目の収録が2月14日に東京都内のスタジオで行われた。今回のゲストには欧州のフォーミュラレース参戦経験を持ち、全日本スーパーフォーミュラ選手権、スーパーGTで活躍する松下信治と笹原右京のふたりを迎え、2023年F1の注目ポイントについてトークが展開された。
番組収録日、まず最初に行われたのが出演者とプロデューサー、ディレクター陣による全員参加の打ち合わせだ。WEDNESDAY F1 TIMEでは大きな会議室の1室にスタッフを含め全員が集まっての打ち合わせが行われ、番組収録の流れや面白くするアイデア、そして注意事項を確認していく。
番組プロデューサーの渡部康之氏によると、コミュニケーションが取りやすくなるという理由から、敢えてこの“集合型”の打ち合わせ方式を採用しているという。我々がテレビ番組で見るような、演者の個室で個別に話すスタイルとは異なるものだ。実際、打ち合わせでは『こういったトークをしたい』『それは面白そう』といった真面目ながらいろいろな意見や考えが飛び交う、いわゆる『ワイガヤ』な雰囲気で、ゲストもスタッフも楽しそうな表情で話していた姿が印象的だった。
打ち合わせ終了後、収録スタジオに出演者たちが入るとカメラや音声チェックが行われ、収録開始への準備が始まる。収録時はカメラマンや音声スタッフ、ヘアメイクスタッフをスタジオに残し、プロデューサーたちは隣の部屋でテレビモニターを見守り、コメントの詳細をチェックするという格好だ。
今回のWEDNESDAY F1 TIMEは2023年第1回ということで、収録時点での新車やチーム情報などが4名によって語られた。番組ではチーム代表の異動が多いのは珍しいといった話題や、今年気になるチームは「チーム内バトルが気になるからアルピーヌ」と松下と笹原のふたりが同じチームを挙げるなど、打ち合わせの雰囲気そのままに話が弾む。
今季スタートした新コーナー『PitStop』では、『出演者たちがF1チームを作るなら、どのマシンと選手を起用する？』というテーマでフリートークが行われ、タラレバの選択でユニークな見方が増えるだけでなく、出演者の個性が見え、今後も気になるコーナーになりそうだ。
WEDNESDAY F1 TIMEは配信番組ということもあり、明確な番組尺が確定している訳ではないものの、「視聴者の時間をあまり奪い過ぎないよう、1時間以内で制作しています（渡部氏）」との言葉どおり、開始からおよそ1時間で収録は無事に終了を迎えた。
