レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る

海外レース他 ニュース

投稿日: 2019.01.27 10:48
更新日: 2019.01.28 14:32

フォーミュラE第3戦サンティアゴ:ニッサン初ポールもブエミはクラッシュ。バードが混戦を制す

レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る


海外レース他 | フォーミュラE第3戦サンティアゴ:ニッサン初ポールもブエミはクラッシュ。バードが混戦を制す

 だがこのバトルの結末は意外な展開に。22周目のシケインでブエミがブレーキをロックさせ、コーナーを曲がりきれずに左フロントをウォールに接触。カウルにダメージを負い、バードに首位の座を明け渡してしまう。そのままピットインしたブエミだが、マシンへのダメージはひどく、ここでマシンを降りてしまった。

 残り15分に迫った23周目にジャン-エリック・ベルニュ(DSテチーター)が単独スピン。さらに24周目にはアントニオ・フェリックス・ダ・コスタ(BMW i・アンドレッティ・モータースポーツ)もトラブルと、これまでのウイナーたちはそろってリタイアとなる。

 30周目、2番手を走るウェーレインは首位奪還に向けアタックモードを使用。2.5秒あった差をみるみる縮め、バードに肉薄。チームからも「ラストチャンス」と無線から檄が飛ぶ。しかし、アタックモードを使い切っていたバードのペースは良く、トップを譲らない。

 45分が経過し、ファイナルラップへ。バードはバッテリー容量が5%を切り、省エネ走行を強いられるも逃げ切り、今シーズン初優勝。ウィニングラップではドーナツスピンで観客の声援に応えた。

サム・バード(エンビジョン・ヴァージン・レーシング)

 レース後バードのマシンは重量規定に対する審議が掛けられるもお咎めなし。昨年のローマE-Prix以来の勝利となり、前戦マラケシュE-Prixに続いて2戦連続の表彰台に。

 バードは「チャレンジングなレースだった。サンティアゴのような極度の気温のなかで、バッテリーやタイヤがレースでどうなるか誰もわからなかった。未知のレースで、僕たちが得た結果は素晴らしいものだよ。勝利をもたらしてくれたエンビジョン・ヴァージンレーシングの皆に感謝したい」と語った。

 2位には、フォーミュラEデビューから2戦目で初の表彰台となったウェーレイン。3位にはシムズが入るも序盤のモルタラとの接触がペナルティ対象となり、ドライブスルーペナルティ相当のタイムが加算され7位に。アプトが繰り上げで3位表彰台を獲得した。

 なおニッサン勢はオリバー・ローランド(ニッサン・e.ダムス)が33周目、壁に接触しマシンを止めており、ブエミとともに痛恨のリタイアとなった。

 バトルとリタイアが続出するレースとなったサンティアゴE-Prix。引き続き白熱した展開が予想されるフォーミュラE第4戦は3週間後の2月16日、メキシコシティで開催される。

左:パスカル・ウェーレイン(マヒンドラ・レーシング)、中:サム・バード(エンビジョン・ヴァージン・レーシング)、右:ダニエル・アプト(アウディスポーツ・アプト・シェフラー)

ダニエル・アプト(アウディスポーツ・アプト・シェフラー)

オリバー・ローランド(ニッサン・e.ダムス)


関連のニュース