アルゼンチンの人気ツーリングカー選手権、スーパーTC2000(STC2000)に参戦するTOYOTA GAZOO Racingアルゼンティーナ(TGRA)と、その母体であるトヨタ・アルゼンティーナは、この4月にもセダンボディを採用した新型『カローラTCR』の開発を正式に表明したが、計画ではそのニューマシンのシェイクダウンを2021年末までに実施する予定であることも明かされた。
2020年夏にはすでにプロジェクトの存在を認めていたTGRA代表のダニエル・エレーロは、その段階で「セダンボディを持つTCR車両を製造するため親会社との協議を続けており、すでに承認は得られている」としていた。
そして2021年に入りプロジェクトに正式なゴーサインが出ると、ベースモデルは事前の予想どおり北米大陸や欧州でも展開される『カローラセダン』が選定され、すでに進行中の開発工程とスペックの一部などにも言及された。
「我々は今年の終わりまでに、このTCR車両の最初のテストとプレゼンテーションを実施することを計画しています。TGRAの本拠地ではすでに技術的な設計デザイン作業やエンジニアリングワークが開始されています」と説明したTGRAの広報担当者。
改めて明かされたベースモデルの仕様は、トヨタのアルゼンチンとブラジルの技術部門がデザインを担当した『カローラセダンGR SPORT』となり、同社初の過給ダウンサイジングターボとして登場した2リッター直列4気筒エンジンの“8AR-FTS”型を搭載。完成後の開発作業はTOYOTA GAZOO Racingラテンアメリカと契約を結ぶドライバーが担当するという。