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海外レース他 ニュース

投稿日: 2022.08.17 06:40
更新日: 2022.08.16 21:15

8月末のTCR実戦デビューに向け、アルゼンチン発『トヨタ・カローラGRS TCR』が本格テストを実施

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海外レース他 | 8月末のTCR実戦デビューに向け、アルゼンチン発『トヨタ・カローラGRS TCR』が本格テストを実施

 一方、今季STC2000の新星として活躍するバリオは、直近に迫った実戦デビューを前に「クルマを構成するもの、見るものすべてが初体験に近いテストだった」と振り返った。

「クルマには修正が必要な部分がいくつか見つかったけれど、これはレースではないし、クルマを改善するためのテスト日に現れるごく通常の要素だ」と、落ち着いた様子で語ったバリオ。

「セッション終盤には良いバランスを見つけたから、このカローラがとても良く走り、速いマシンであることを知ってホッと落ち着いた気分だよ。今後は信頼性と耐久性に注目しつつ、テルマスに到着するころには非常に速いクルマに仕上がっているよう、集中して取り組んでいくつもりだ」

 一方、同じ南半球でTCRシリーズを主催するオーストラリアン・レーシング・グループ(ARG)の代表マット・ブレイドCEOは、地元専門メディアの『speedcafe.com』に対し、この新型『トヨタ・カローラGRS TCR』が「近い将来、我々のTCRオーストラリア・シリーズに参加する可能性があることに自信を深めている」と語った。

 2022年で創設3年目を迎えた同シリーズには、現在アルファロメオ、アウディ、ホンダ、ヒョンデ、プジョー、フォルクスワーゲン、ルノー、そしてGMオペル・ブランドのバッヂエンジニアリングとなるホールデンの都合8マニュファクチャラーが参戦している。

 もちろん、各車両ともカスタマーレーシング部門を通じてシリーズに参戦しているが、ブレイドCEOは「トヨタがオーストラリア国内でもNo.1の販売ブランドであり、そこにTCR規定を採用したツーリングカー・シリーズがあることを知ったら、トヨタを代表してもらいたいと思うのが当然だろう」と、その胸の内を明かした。

「我々はそれを非常に注意深く見守っているし、エントラント側の関心も高いと思う。地元ではそうした人々が、しかるべき部門に適切な質問を投げ掛けていることも知っている。我々としては事の推移に対し、指をクロスさせて祈るばかりだ。もちろん、グリッドにトヨタが並んでいる光景を見ることになるだろうね」

 一方、地元のTGRオーストラリアとの提携で、国内選手権に『トヨタGRヤリスAP4』を投入するハリー・ベイツは、この車両がTCRオーストラリアに参戦する場合、トヨタとチームを組むことに関心を示している。

「明らかにトヨタ(のTCR規定モデル)が登場するのは本当にエキサイティングだし、いつの日かオーストラリアで見られることを願っている」と続けたベイツ。「と言いながら、すでに僕らは確かにここオーストラリアにその1台を入れることについて話し合っている。少し様子を見てみたいと思うし、楽しみに待っていて欲しい。僕はこのカテゴリーが大好きで、いつかはTCRに参戦したいと思っていたんだからね!」

ジュリアン・サンテロとともに、ロッシの志を継ぎTGRAを牽引するホルヘ・バリオ
この新型『トヨタ・カローラGRS TCR』は、8月27~28日にテルマス・デ・リオ・オンドで開催されるTCRサウスアメリカ・シリーズ第6戦での実戦デビューが予定される
TGR Australiaと提携し、ハリー・ベイツが国内選手権に投入する『Toyota GR Yaris AP4』


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