更新日: 2023.05.09 21:11
1時間耐久の週末はクプラ陣営のW2プロGPが勝利。カローラは3位表彰台に/TCRサウスアメリカ第3戦
残る15分間はレギュラードライバーの占有枠となり、劣勢のプジョーで奮闘するファクンド・マルケス(PMOレーシング/プジョー308 TCR)がフィネンチとの合算タイムで上位に喰い込んだものの、最後のニュータイヤで自己ベストを更新したラファエル・レイス(W2プロGP/クプラ・レオン・コンペティションTCR)が、最終的にポールポジションを奪う結果となった。
明けた日曜現地11時25分から1時間のタイムレースとなった決勝は、スタートドライバーを事前申告したうえで、15周目から21周目の間に交代義務が設定されるフォーマットを採用。
スタートを担当したバリオが順当にホールショットを奪ってリードを維持すると、3番手発進だったイアンサのカローラとマルケスのプジョーが続く展開に。6周目には7番グリッドから出たホセ-マニュエル・サパーグ(トヨタ・チーム・アルゼンティーナ/トヨタ・カローラGRS TCR)がアクシデントで早々に戦列を去り、ドライバーウインドウが開いた15周目にはイアンサとマルケスがすぐさまピットへ飛び込み、ともにラヴァーとフィネンチにスイッチする。
この作業速度でライバル陣営を上回ったPMOレーシングは、フィネンチのプジョーをラヴァーのカローラより前に送り出すことに成功。2周後には首位のバリオもレイスに交代し、トラック上の全体では20周目までに全車が必須のドライバー交代を完了する。
この段階で実質的なレースの雌雄は決し、レイス/バリオ組の77号車クプラは、2位のプジョーに6.911秒差、3位のトヨタに19.826秒差をつけて完勝。その背後にはファン-マヌエル・カゼッラ/マティアス・ミラ組(スクアドラ・マルティーノ/FK8型ホンダ・シビック・タイプR TCR)、ラファエル鈴木/マティアス・シニョレリ組(PMOモータースポーツ/リンク&コー03 TCR)が続くトップ5となった。
続くTCRサウスアメリカの第4戦も耐久イベントが予定され、隣国ブラジルに移動しインテルラゴス、ホセ-カルロス・パーチェでのTCRブラジル併催戦が6月10〜11日に争われる。