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海外レース他 ニュース

投稿日: 2023.05.21 23:36
更新日: 2023.12.21 13:01

フェラーリが初のニュル24時間総合優勝。圧巻の決勝ペースで史上最多162周を走り切る

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海外レース他 | フェラーリが初のニュル24時間総合優勝。圧巻の決勝ペースで史上最多162周を走り切る

 レースは残り6時間となり、トップのアール・バンバー駆る30号車フェラーリがバックマーカーをパスする際に、姿勢を乱してコース外へとはみ出るシーンも見られるなど、トップ争いは予断を許さない状況が続く。

 ここで、10番手付近を走行し続けていたファルケン・モータースポーツの44号車ポルシェ911 GT3 Rの左リヤタイヤがパンク。スロー走行でピットへと戻り、タイヤ交換を行ってコースに戻るも順位を下げてしまう。

 3番手争いは、2号車メルセデス(ゲットスピード)と4号車メルセデス(チーム・ビルシュタイン)が僅差で周回を重ねる展開に。しかし、144周目に4号車メルセデスを駆るルカ・ストルツが、グッドイヤーヘアピンの立ち上がりでファビアン・シラー駆る2号車メルセデスに並んでオーバーテイク。4号車メルセデスはそのままペースを上げてギャップを作り、3番手を盤石なものとしていく。

 その後レースは波乱なく進み、トップを走る30号車フェラーリはピタードが最終スティントへと向かう。2番手の98号車BMWが最後のピットストップを終えた段階での差は1分弱となる。

 レース終了までこの差が埋まることはなく、30号車フェラーリが歴代最多の周回数となる162周でトップチェッカー。98号車BMWが26秒遅れの2位でフィニッシュした。総合3位にはチームビルシュタインの4号車メルセデスが入った。

2023ニュルブルクリンク24時間レース 4号車メルセデスAMG GT3(チームビルシュタイン)
2023ニュルブルクリンク24時間レース 4号車メルセデスAMG GT3(チームビルシュタイン)

■スバルWRXはマシントラブルを乗り越え、クラス2位でフィニッシュ

 スタートから14時間が経過した時点で、クラストップを走行していたカルロ・ヴァン・ダム駆る114号車スバルWRX(スバルテクニカインターナショナル)は、突然マシンのコントロールを失って「何かに引っ張られるように」マシンの左リヤをウォールにヒット。ヴァン・ダムはスロー走行に切り替えてマシンをピットへと運んだ。

 突然挙動を乱してしまった原因は、スタビライザーの取付ボルトの欠損にあると判明。足回りと駆動系のパーツを総交換するも、同時にエンジンの故障が判明し、チームはエンジン交換を敢行した。

 その結果114号車スバルWRXは、4時間半のマシン修復を経てコースへと復帰したが、今度はアウトラップにタイヤパンクチャーが発生。マシンをドライブしていたティム・シュリックは、スロー走行でマシンをピットへ戻したため大事には至らず。タイヤを交換し、クラス2番手でレースに復帰。そのままチェッカーまでマシンは好走を続け、総合80位/クラス2位でフィニッシュとなった。

 SP10クラスに参戦するトーヨータイヤ・ウィズ・リング・レーシングの70号車トヨタGRスープラGT4は、木下隆之がドライブしているタイミングで右フロントタイヤ付近から出火。木下はマシンをコース脇に停止させ、決勝レース残り6時間の時点でリタイアとなってしまった。僚友の71号車トヨタGRスープラGT4エボ2023は、総合27位/クラス5位でフィニッシュしている。

 ファルケン・モータースポーツの33号車ポルシェはリタイヤでレースを終え、僚友44号車ポルシェは総合10番手/クラス10番手でフィニッシュ。アドバンカラーをまとうワーケン・ホルストモータースポーツの101号車および102号車のBMW M4 GT3は、2台ともリタイヤでレースを終えている。

2023ニュルブルクリンク24時間レース 114号車スバルWRX(スバルテクニカインターナショナル)
2023ニュルブルクリンク24時間レース 114号車スバルWRX(スバルテクニカインターナショナル)
2023ニュルブルクリンク24時間レース 44号車ポルシェ911 GT3 R(ファルケン・モータースポーツ)
2023ニュルブルクリンク24時間レース 44号車ポルシェ911 GT3 R(ファルケン・モータースポーツ)


この記事は国内独占契約により 提供の情報をもとに作成しています

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