5月31~6月2日に行われる2019年のWRC世界ラリー選手権第7戦ポルトガル。開幕前日の30日にはシェイクダウンが行われ、3台のトヨタ・ヤリスWRCを投じるTOYOTA GAZOO Racing WRTはクリス・ミークが2番手タイムを、オット・タナクが4番手タイムを、ヤリ-マティ・ラトバラが7番手タイムを記録した。
ヨーロッパ圏で行われるシーズン初のグラベル(未舗装路)イベントとなるラリー・ポルトガル。セッティング確認のチャンスとなるシェイクダウンは現地8時ごろからスタートした。
全長4.6kmのシェイクダウンコースはグラベル路面に加え、一部にターマック(舗装路)も交じるミックスサーフェス。ドライコンディションのなか行われたシェイクダウンで、ミークは4回目の走行で2番手タイムとなる3分2秒2を刻んでみせた。
前戦ラリー・チリで優勝したタナクは1回目の走行で3分2秒7のベストタイムを記録。ラトバラは4回目の走行で3分3秒2を記録して、シェイクダウン7番手につけるなど、トヨタ陣営の3名は本戦に向けてマシンの最終調整を進めた。
チーム代表のトミ・マキネンは「ドライバーたちはシェイクダウンでクルマに満足し、いいタイムも出た。特に、序盤の走行では我々のドライバーが上位を占めるなど、ポジティブな内容だった」とシェイクダウンの手応えを明かす。
「ラリーのタイムにはまったく加算されないものだが、それでもいいスタートになったことは間違いない」
「ラリーの前にポルトガルで非常に有効なテストを行ない、ドライバーたちはクルマのセットアップに自信を持っているはずだ」
「明日は彼らにとって未知なるステージであり、路面は滑りやすいルーズグラベルに覆われているため、出走順が大きく影響する。しかし、いかなるコンデイションでも彼らが速さを示してくれることを期待しているよ」