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ラリー/WRC ニュース

投稿日: 2021.04.06 13:11
更新日: 2021.04.06 13:12

歴史を刻むエクストリームE開幕戦。クリストファーソン&テイラーのロズベルグXレーシングが初勝利

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ラリー/WRC | 歴史を刻むエクストリームE開幕戦。クリストファーソン&テイラーのロズベルグXレーシングが初勝利

 2021年4月3~4日に、サウジアラビアのアルウラで最初のレースウイークエンドを迎えた新世代の電動オフロード選手権『Extreme E(エクストリームE)』は、元F1王者ニコ・ロズベルグが率いるRosberg X Racing(ロズベルグXレーシング)から参戦する、WorldRX世界ラリー選手権3冠のヨハン・クリストファーソンと、オーストラリア・ラリー選手権王者モリー・テイラーのデュオが勝利。深い砂地と砂塵が舞う電動デザートバトルを制し、歴史に名を刻む初代ウイナーの称号を手にした。

 地球環境保全活動とその啓蒙、さらに男女平等と独創的な放映形態を採用するまったく新しいEVオフロード選手権として、世界から大きな注目を集めて来たエクストリームEが、ついに開幕戦のときを迎えた。

 シリーズはそのユニークなコンセプトに従い、世界各地で気候変動の影響を受ける地域を選出し、各ラウンド特性をArctic(北極圏)、Glacier(氷河)、RainForest(熱帯雨林)、Desert(砂漠)、そしてOcean(海洋)とテーマ別に設定する。

 この開幕戦の週末は“Desert X Prix”と銘打ち、中東の砂漠地帯を舞台に選んだ1戦となったが、土曜に行われた予選タイムトライアルから、3台同時出走による“Crazy Race(クレイジーレース)”やシュートアウト、そして準決勝と決勝に至るまで、ロズベルグXレーシングのふたりがペースセッターとして勝負の主導権を握り続けた。

 土曜には、男女ドライバーが交代を行う“スイッチゾーン”に設けられた30km/hの速度制限を超え、60秒のタイムペナルティを科せられたにも関わらず、クリストファーソンとテイラーの実力者ふたりは合算タイムで総合3番手となり、F1覇者ルイス・ハミルトン創設のX44から参戦するWRC世界ラリー選手権9連覇王者セバスチャン・ローブとクリスティーナ・グティエレス組や、オール・スパニッシュで構成されるACCIONA | Sainz XE Team(アクシオナ | サインツXEチーム)のダカール・レジェンド、カルロス・サインツ&ライア・サンズ組に次いで、3番手で順当にセミファイナルへと駒を進めた。

ジェンダーフリーを標榜し、男女ペアで争われる新世代の電動オフロード選手権。開幕戦から各界の世界王者が勢揃いする豪華な顔ぶれとなった
ジェンダーフリーを標榜し、男女ペアで争われる新世代の電動オフロード選手権。開幕戦から各界の世界王者が勢揃いする豪華な顔ぶれとなった
男女ドライバーが交代を行う“スイッチゾーン”に設けられた30km/hの速度制限を超え、60秒のタイムペナルティを課せられたRosberg X Racingだが、3位で準決勝進出を果たす
男女ドライバーが交代を行う“スイッチゾーン”に設けられた30km/hの速度制限を超え、60秒のタイムペナルティを課せられたRosberg X Racingだが、3位で準決勝進出を果たす

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