ラリー/WRC ニュース

投稿日: 2021.04.29 11:38
更新日: 2021.04.29 11:48

【動画】2021WRC第3戦クロアチア ダイジェスト


 4月22~25日にかけて、東ヨーロッパのクロアチアで初開催されたWRC世界ラリー選手権第3戦『クロアチア・ラリー』。WRCの歴史に残る好バトルが展開された今戦の模様がまとめられたダイジェスト動画が、WRCオフィシャルYouTubeチャンネルをはじめ、ヒュンダイ、トヨタの公式チャンネルでも公開されている。

 1月にモンテカルロで開幕した2021年シーズン、その3戦目として行われたクロアチア・ラリーは、各チームが今季初めて迎えたフルターマック(舗装路)でのイベントとなった。

 路面がすべてアスファルトで覆われていると言っても、その表情はさまざま。ひとつのステージの中でも道幅や舗装状態が異なり、場所によっては“インカット”の影響で多くの砂利がコースに広がっているなど、ドライバーたちには高レベルの対応力が求められるラリーとなった。

 トップクラスに参戦するワークスドライバー全員が、同地での過去のイベントへの出場経験がないなかで迎えた今戦、その初日はヒュンダイのティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC)がリードを奪った。しかし、彼は翌朝のステージでタイヤ選択に失敗。ペースを上げることができず、トヨタのセバスチャン・オジエとエルフィン・エバンス(ともにトヨタ・ヤリスWRC)に先行を許してしまう。

 トヨタのワン・ツーで迎えた最終日は、ラリーリーダーのオジエがリエゾン(移動区間)で交通事故に遭う波乱に始まった。事故で背中を痛め、マシンにもダメージを負ったオジエは午前中のステージでチームメイトに逆転を許してしまう。

 それでも再逆転を信じ、闘志を燃やし続けるWRC7冠王者は最終パワーステージでトップタイムをマークする。これに対して今季初優勝を狙ったエバンスはステージ終盤に手痛いミスを犯してしまう。結局、この最後のミスが王者の逆転優勝を呼び込みオジエが開幕戦以来、今季2度目の総合優勝を飾ることとなった。両者の差はわずか0.6秒で、これはWRC史上3番目の僅差だ。

 公開中の各ダイジェスト動画は、そんなWRCクロアチアの戦いの模様がまとめられており、これを見れば歴史に残る大接戦が展開された東欧のフルターマックラリーををふり返ることができるはずだ。

■2021WRC第3戦クロアチア オフィシャルハイライト

■2021WRC第3戦クロアチア Mスポーツ・フォードWRTハイライト

■2021WRC第3戦クロアチア ヒュンダイ・シェル・モビスWRTハイライト

■2021WRC第3戦クロアチア TOYOTA GAZOO Racing WRTハイライト


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