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ラリー/WRC ニュース

投稿日: 2021.06.25 17:33
更新日: 2021.06.25 17:35

“ジョーカー”からレギュラーへ。58歳のユタ・クラインシュミット、エクストリームE参戦決定

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ラリー/WRC | “ジョーカー”からレギュラーへ。58歳のユタ・クラインシュミット、エクストリームE参戦決定

 そのバトンを受け取ったクラインシュミットは、すでに“アドバイザー兼チャンピオンシップドライバー”として開幕からふたつのイベントを経験し、17回のダカール出走から得た深い知識を活用し、シリーズ主催者をサポートしてきた。

「最初は主催者の視点からシリーズをフォローしたけれど、その後はエントラントとして自発的にドライブする立場になった。こうしてマティアス(・エクストローム)と一緒にレギュラーとしてふたたび最高レベルで戦うチャンスに、とても満足しているわ」と続けたクラインシュミット。

 その彼女はこの週明けにもクプラのイベントに登壇し、正式にチームの一員としての活動をスタートさせる計画だというが、アプトのCEO兼スポーティングディレクターを務めるトーマス・ビアマイヤーは「この冒険と波乱に満ちた船出を切り抜け、うまくいけば今季後半にも落ち着きを取り戻し、チームはトロフィーを競い始めるだろう」との期待感を示した。

「まず我々の共同プロジェクトに初日からすべてを提供してくれたクラウディア(・ヒュルトゲン)に心から感謝したい。トラック外では良き友人として変わらぬ関係性のままだし、新たにコクピットでの仕事を引き継いでくれたユタ(・クラインシュミット)が、ここからチームの一員でいてくれることを誇りに思っている」

 そしてドイツ・ケルン出身の“レジェンド”と組むことになったエクストロームも、8月の最終週に向け「(開幕戦)サウジアラビアでの事故、(第2戦)セネガルでのドライバーの自発的な変化……今こそスムーズな週末を過ごす時だ」として、レースウイークへの完全集中の必要性を説いた。

「ここまでのシーズンを徹底的に見直し、これまで以上に集中的に準備をし、グリーンランドで新たなスタートを切るよう努めるべきだ」と、2022年のダカールラリーではアウディの新型モデルをドライブする予定のエクストローム。

「ユタは誰もが認める“ダカールの女王”であり、その点で僕はまだほとんど新人のようなものだ。彼女をチームに迎え入れることは、クロスカントリーでのドライビングを学ぶ意味で僕にとっても特別なことだ。彼女の蓄積された経験と、電動SUVでのコラボレーションを楽しみにしている」

 そのグリーンランド・カンゲルルススアークで争われる第3戦の北極圏『Arctic X Prix』は、8月28日~29日の週末に開催される。

開幕以降、Rosberg X Racing(ロズベルグ・Xレーシング/RXR)のヨハン・クリストファーソン/モリー・テイラー組が連勝を飾っている
グリーンランド・カンゲルルススアークで争われる第3戦の北極圏『Arctic X Prix』は、8月28日~29日の週末に開催される


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