レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る

Blog ニュース

投稿日: 2021.12.02 19:05
更新日: 2021.12.03 18:45

【ブログ】ラリーカーの渋滞発生。いつもと違う形式に困惑/WRCモンツァ現地特派員(前編)

レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る


Blog | 【ブログ】ラリーカーの渋滞発生。いつもと違う形式に困惑/WRCモンツァ現地特派員(前編)

 約2年ぶりにWRC世界ラリー選手権の現地観戦を再開された、ラリー好きグラフィックデザイナーの『CHOCO CIDER』さん。オートスポーツwebでは今シーズン、2001年からシリーズをフォローする生粋のラリー好きならではの目線で、第9戦ギリシャと第11戦スペインの模様を伝えてもらいました。

 今回は2021年シーズン最終戦の舞台となったイタリア・モンツァから、素敵な写真とともに現地の様子を届けていただきます。<前編>は木曜シェイクダウンと、金曜日のデイ1です。

* * * * *

 2021年シーズンのWRC最終戦として開催される予定だったラリージャパンがイベントキャンセルとなり、替わりに開催される運びとなったラリーモンツァ。

 私は当初、9月のギリシャと10月のスペインのみを観戦し日本へ帰国する予定でしたが、モンツァという興味深い名前に誘われて帰国のフライト日時を変更し、何年も足が遠のいていた北イタリアへ赴くことにしました。

2021年WRC第12戦ラリー・モンツァ
 2016年に帰国して以降、『イタリアへ行く=ラリー・サルディーニャへ行く』だった私。同じイタリアと言えど、北と南では国民性も文化も、はたまた言語も違ったりする地域もあります。北東イタリアへは何度も足を運んでいましたが、北西エリアにどっぷりと浸かるのは人生で初めてとあり、胸が高鳴ります。

2021年WRC第12戦ラリー・モンツァ
 レッキ日は曇天。さらに霧が辺りに立ち込め、絵になりすぎる街並みと相まってまるでゲームの世界にいるような不思議な感覚に。お隣のスイスやオーストリアを思わせるような美しい山深さと、重厚感が溢れる雰囲気にグッと心を掴まれてしまいました。

2021年WRC第12戦ラリー・モンツァ
 SS脇ではロバたちが優雅にランチ中でした。明らかに怪しい出で立ちの私をジーーーーっと圧力高めに観察。どういった判断を下したのかわかりませんが、危険がないと判ると、お食事を再開されておりました。

 今回のレッキでは美しいポイントが多々あったのですが、全体的に山が急勾配なせいか、SSを横から入り込むルートがなく、このロバたちのエリアも残念ながら、断念することになりました。


 SS沿いに佇む“リストランテ”にて、北西イタリアのポテンシャルチェックを兼ねてランチタイムです。

 定番のポルチーニやラビット、鹿肉がラインナップされるなか、どうしても気になってしまった洋梨リゾット。薄切りにした洋梨をバルサミコビネガーやパルメジャーノとともにサラダにまぶす私でも、リゾットは未開の地。

 ハズレの可能性が大だとわかっていても、一度は立ち入るべきだと奮い立ち、思い切ってオーダー。ご当地の熟成系イエローチーズがまぶされておりますが、個人的にはもう二度と頼むことはないメニューでした。食後に頼んだティラミスは、カスタードプリンが挟まっている状態……。まあ、こんなこともあるでしょう。

2021年WRC第12戦ラリー・モンツァ
 今回の木曜日シェイクダウンは通常の朝ではなく、WRCイベントとしては珍しい18時スタート。日照時間が短いこともありますが、モンツァ・サーキットへ到着するとすっかり夕暮れです。

 青空も見えていますが、2日前の火曜日までは連日の雨。天気予報は日曜日までは雨マークが付いていませんが、山に登ると天気も変わりやすいので油断大敵。個人的にはもちろん、晴れて欲しいっっ! と冬服をスーツケースに入れてこなかった私は切実に願うばかり。

セバスチャン・オジエ(トヨタ・ヤリスWRC) 2021年WRC第12戦モンツァ
 今季限りでフル参戦ドライバーを引退し、2022年からはスポットでWRCへ参戦することになったセバスチャン・オジエ(トヨタ・ヤリスWRC)。ひょっとすると私にとって見納めになってしまうかもしれません。

 気がつけばもう立派なお父さんな風貌。2009年のラリー・アイルランドにて、オジエがシトロエンのジュニアチームで走っていた際、セバスチャン・ローブを超えるドライバーになる逸材との評判を聞き、まだよく知らない25歳の彼とツーショットを撮らせて頂いてから12年が経ちました。

 ローブの持つ記録にどこまで立ち向かえるのか、密かに期待していましたが、やはり“レジェンド”を超えることはできなかったか~。

テーム・スニネン(ヒュンダイi20クーペWRC) 2021年WRC第12戦モンツァ
 こちらは、馴染みのMスポーツのスーツから一転、ヒュンダイのレーシングスーツを身にまとっているテーム・スニネン(ヒュンダイi20クーペWRC)。今回はオット・タナクの代役として参戦していました。

 シートを求めて移籍してきたスニネンですが、ヒュンダイの来季レギュラーシートはもう埋まってしまっている状況。今後の動向が気になるところです。

アドリアン・フルモー(フォード・フィエスタWRC) 2021年WRC第12戦モンツァ
 サーキット内でのシェイクダウンが始まる頃にはどっぷり日も暮れて、闇の中をラリーカーが続々と出発して行きますが、どこをどう走っているのか、サーキットのレイアウトが複雑すぎるのと、視界の悪さでウロウロ……。

 通常ならセレモニアルスタートが催される時間帯ですが、セレモニーを開催される様子もなく、淡々とシェイクダウンだけが消化されていきます。なかなか引き上げ時がわからず、馴染みのあるアイテナリーとは異なったかたちで進んでいくラリーに居心地の悪さを感じていたのは私だけではないはず。

 そんなこんなでラリー観戦初日が終了しました。

■SSに辿り着けない!? 朝からまさかの事態に


関連のニュース

Blog News Ranking

本日のレースクイーン

リアライズガールズ
菅原早記(すがはらさき)

Blog Photo Ranking

フォトランキング