ラリー/WRC ニュース

投稿日: 2021.12.31 15:32
更新日: 2021.12.31 15:44

【動画】0-100km/h加速は2秒以上短縮。ダカールで「上位を狙える」日野の新型ハイブリッドマシン


“世界一過酷”とも言われるダカールラリーに挑戦し続け、1月1日に開幕する2022年大会ではトラック部門の排気量10リットル未満クラス13連覇に挑むHINO TEAM SUGAWARA(日野チームスガワラ)。同チームが砂漠のレースに初めて投入するハイブリッドマシンがダカールラリーの公式YouTubeチャンネルで紹介されている。

 既報のとおり、ドライバー兼チーム代表を務める菅原照仁が率いるチームは、2022年のダカールラリーに向け新型車両を開発した。ベース車両が海外市場向けの中型トラック『日野600シリーズ』に改められたニューマシンには新たにハイブリッドシステムが搭載され、回生によってキャパシタに蓄えた電気でモーターを稼働させ排気量8866ccのディーゼル直6ターボエンジンをアシスト。システム総出力は最高1080PS(794kW)に達する。

 現在公開されている動画では、この次世代の“リトルモンスター”についてハイブリッド・エンジニアを務める濱井抄太郎氏や、メカニックの望月裕司氏、ステアリング握りラリーを戦う菅原、プロジェクト・チーフエンジニアの榎本満氏がコメントし、それぞれの視点から2022年のダカール参戦車両の特長などを説明している。

 ドライバー兼代表の菅原からは「(トラック部門の)上位を狙えるようなクルマに仕上がっているのでぜひ、期待していてください」という力強い言葉も聞かれた。

■日野チームスガワラ ダカールラリー2022参戦車両スペック

ベース車両 HINO 600シリーズ
エンジン
エンジン型式 A09C-TI(ターボインタークーラー付き)
エンジン形式 ディーゼル4サイクル直列6気筒
排気量 8.866リットル
エンジン最高出力 800PS(588kW)/2800rpm
エンジン最大トルク 248kgm(2430Nm)/1600rpm
HEV最高出力 280PS(206kW)
システム最高出力 1080PS(794kW)
駆動系
駆動方式 フルタイム4WD
トランスミッション AT(前進6速・後退1速)
トランスファー Hi-Loレンジ切替付、センターデフロック付
タイヤ XZL 14.00R20
シャシー
車両重量 8600kg
全長 6700mm
全幅 2500mm
全高 3100mm
ホイールベース 4170mm
燃料タンク 800リットル

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