シリーズ創設初年度に年間3勝を記録し、見事エクストリームE初代チャンピオンを獲得した元F1王者ニコ・ロズベルグ率いるロズベルグXレーシング(RXR)が、開幕の迫る“シーズン2”に向けドライバーラインアップを発表。元オーストラリア・ラリー選手権(ARC)チャンピオンであるモリー・テイラーが離脱し、新たにミカエラ-アーリン・コチュリンスキーの移籍加入がアナウンスされた。
電動ワンメイクSUVによるオフロード選手権で、ヨハン・クリストファーソンとともにタイトル防衛に挑むRXRは、シリーズ初年度にJBXEから参戦したコチュリンスキーを迎え入れ、新たにスウェーデン出身ペアの結成を決断。その彼女は、2021年にこちらも元F1王者のジェンソン・バトンやケビン・ハンセンらとペアを組み、初のオフロードEV選手権でランキング3位を獲得していた。
クリストファーソンやハンセンらと同様、ラリークロスでモータースポーツキャリアをスタートさせたコチュリンスキーは、2014年にドイツのフォルクスワーゲン・シロッコRカップで史上初の女性ウイナーに輝くと、アウディR8 LMSなどでGT3カーのドライブも経験。そのわずか4年後には、伝統のSTCCスカンジナビアン・ツーリングカー選手権(TCRスカンジナビア)でも歴史に名を刻む勝利を飾っている。
2019年にはエクストリームEの創設パートナーであるコンチネンタルタイヤの開発ドライバーにも就任し、ワンメイク車両『オデッセイ21』が装着するCrossContact(クロスコンタクト)タイヤの開発を担ってきた。
2021年もエクストリームEと並行してSTCCに参戦し、2勝を挙げランキング2位に入ったコチュリンスキーは「RXRに加入し、チームがチャンピオンシップタイトルを守るのをサポートできることを非常に光栄に思う」と意気込みを語った。
「シーズン1の優勝チームと一緒に仕事をする機会が持てるなんて本当に素晴らしいことだし、今から始めるのが待ち切れない気分ね! ニコ(・ロズベルグ)とヨハン(・クリストファーソン)というふたりの世界チャンピオンと一緒に働き、ドライビングを学ぶことも心から楽しみにしているわ」と続けたコチュリンスキー。