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ラリー/WRC ニュース

投稿日: 2022.12.16 15:22
更新日: 2022.12.16 15:23

サイモン・ワグナーも『シュコダ・ファビアRSラリー2』にスイッチ。イギリス王者もERC昇格か

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ラリー/WRC | サイモン・ワグナーも『シュコダ・ファビアRSラリー2』にスイッチ。イギリス王者もERC昇格か

「確かにこのクルマは開発中に多くの走行距離を走破したようだね。ただ誰もが知っているように、すでに7〜8年はかけて開発されたものより優れた新しいモデルを、たった1年で構築することは容易ではない」と続けたワグナー。

「この世界で大成功を収めたファビア・ラリー2エボに対し、この新しいクルマはもっと良くなるとは確信しているが、シーズン中にどれだけ改善できるかを見なければならない、とも思っている」

 一方でウェールズ出身のプライスは、ここ数年のBRCで印象的な戦果を残してきたが、2022年は年間4勝を挙げてついに念願のタイトルを獲得。前出のワグナーと同じく現在29歳のプライスは、イギリス王者の称号を手にさらなる上昇軌道を継続することを熱望しており、2023年に向け欧州最高峰の選手権にチャレンジするという野心を抱いている。

「ブリティッシュ・チャンピオンシップで優勝することは、僕にとってここ何年かで最大の挑戦だった」と、家族経営の建設会社を手伝いながら競技生活を送っているプライス。「明らかに今は、そのボックスにチェックを入れた段階で、次に来る質問は『来年、僕は何をすべきだろう?』ということになる」

「何年もBRCに携わってきたし、少しトリッキーな状況だけど本当に新しいことに足を踏み入れる時がきたと思う。僕自身は前に進み続けたいと思っているし、その点でもERCは非常に魅力的に見える。WRCに倣ったコンセプトで運営され、良い競争があり、素晴らしいラリーがあり、すべてが揃っている。もちろん世界選手権は最終的な目標だけど、現実的になる必要もある」と続けるプライス。

 控えめな言葉に終始したBRCチャンピオンだが、2017年のラリー・フィンランドではWRC2で総合4位に入賞した経歴も持ち、ある程度慣れ親しんだステージを使用するラリーなら「メインカテゴリーでも競争力を発揮できるのでは」とも見ている。

「本当にどんなことでもそうだね。以前にそこに行ったことがあるなら、それは有利に違いないんだ。当時は(前輪駆動の)R2規定モデルだったけど、ポルトガル(ファフェ)には行ったことがある。そこに行き、地形を知っていることだけでも明らかな利点だよ」とプライス。

「レベルが違うことは分かっているし、毎年のように出場している選手たちも大勢いるが、そのような特定のラリーで何ができるかを見てみたい。たとえ3戦か4戦だけでも、すべてを整えて『よし、そこに集中する』と言ったほうが現実的だし、手を広げてやりすぎるのではなくね。そうすれば報われると思うんだ」

2022年は『フォルクスワーゲン・ポロGTI R5』をドライブし、BRCイギリス・ラリー選手権を初制覇したオシアン・プライス
2022年は『フォルクスワーゲン・ポロGTI R5』をドライブし、BRCイギリス・ラリー選手権を初制覇したオシアン・プライス
「レベルが違うことは分かっているし、毎年のように出場している選手たちも大勢いるが、そのような特定のラリーで何ができるかを見てみたい」とプライス
「レベルが違うことは分かっているし、毎年のように出場している選手たちも大勢いるが、そのような特定のラリーで何ができるかを見てみたい」とプライス


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