FIAは6月29日、WEC世界耐久選手権第4戦ニュルブルクリンク6時間レースの暫定エントリーリストを発表した。
第85回ル・マン24時間耐久レースから約1カ月後の7月14~16日に行われる第4戦にはLMP1クラスが5台、LMP2クラスは11台、LM-GTEプロクラスの8台、LM-GTEアマクラス5台の合計29台がエントリー。
この第4戦は、2016/17フォーミュラE第9~10戦ニューヨークePrixとスケジュールがバッティングしていることから、WECとフォーミュラE、ふたつのカテゴリーに参戦しているドライバーが多数欠場する。
現時点で第4戦の欠場が確定しているのは、LMP2クラスとLM-GTEプロクラスのドライバー計5名。
LMP2クラスのチームでは、ヴァイヨン・レベリオン(13号車オレカ03・ギブソン)のネルソン・ピケJr.と同チーム(31号車オレカ)のニコラス・プロストが参戦せず。
レベリオンはピケに代わってピポ・デラーニを、プロストの代役として元アウディLMP1ドライバーのフィリペ・アルバカーキをそれぞれ起用する。
ジャン-エリック・ベルニュを擁するCEFCマノーTRSレーシング(28号車オレカ)は既報のとおり、元F1ドライバーのロベルト・メリを起用。
WECを優先したトヨタのホセ-マリア・ロペスに代わって、DSヴァージンからフォーミュラEに初参戦するアレックス・リンの代役は、ベン・ハンリーに決定。ELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズで活躍するハンリーは、ロマン・ルシノフ、ピエール・ティリエとマシンをシェアする。
LM-GTEプロクラスからは、AFコルセ(71号車フェラーリ488 GTE)のサム・バードが欠場。こちらは2014年に同チームでWECのGTEプロクラスタイトルを獲得しているトニ・バイランダーが代打出場することが発表された。
なお、現在フォーミュラEのポイントランキングでトップに立っているトヨタのセバスチャン・ブエミは、僚友のロペスと同様にWECを優先してニューヨークePrixを欠場する見込みで、ブエミの代役には全日本スーパーフォーミュラ選手権に参戦しているピエール・ガスリーの名が挙がっている。
また、このほかの変更点としては、ル・マンで9号車トヨタTS050ハイブリッドをドライブしたニコラス・ラピエールが、シグナテック・アルピーヌ・マットムートの36号車アルピーヌA470・ギブソンに復帰。
また第2戦スパ・フランコルシャン、第3戦ル・マンに参戦したLMP2チーム、トックウィズ・モータースポーツの34号車リジェJS P217・ギブソンが引き続き参戦する。なお、トックウィズは今回、ル・マンで34号車リジェをドライブした元F1ドライバーのカルン・チャンドックを登録していないため、現時点ではナイジェル・ムーア、フィリプ・ハンソンの2名のみのエントリーとなっている。