スタートから1時間10分過ぎ、マツダ・ヨーストとアキュラ・ペンスキーが交互に並ぶオーダーのなかで、2回目のピットストップを迎える。ここで77号車マツダが若干遅れ4番手に後退。
しかし、このピットインから約15分後、僚友6号車とポジションを入れ替え3番手となっていた7号車アキュラが、スローパンクチャーに見舞われ緊急ピットイン。77号車マツダは3番手となる。7号車アキュラのピットインから8分後、今度は6号車がやや早めのルーティンピットに入ったことで、マツダ勢が見た目上のワン・ツー体制を築いた。
そのマツダ勢は1時間50分過ぎ、ターン8でパフォーマンス・テック・モータースポーツの38号車オレカ07・ギブソンがクラッシュを喫したタイミングに合わせて2回目のルーティンに入る。だが、ここで首位を走る55号車マツダにアクシデントが発生。左リヤタイヤ交換が終わる前にジャッキが降りてしまい、この影響で僚友77号車マツダに逆転を許してしまう。
フルコースイエロー(FCY)下で迎えたスタートから2時間過ぎ、レースは6分後にリスタートとなるが、この直後にユンコス・レーシングの50号車キャデラックDPi-V.Rがターン2で大クラッシュを喫す。幸いドライブしていたビクター・フランゾーニは無事だったが、検査のため病院に搬送されている。
このアクシデントでレースは2度目のFCYが導入され、その後ドライバー救出とマシンの撤去、大きく崩れたタイヤバリアの補修のため、2時間22分時点でレッドフラッグが提示されることとなった。
レースは残り17分からセーフティカーランで再開されることに。2度目のピットタイミングで首位となったオリバー・ジャービス駆る77号車マツダは、このリスタート直後には1分06秒093というファステストラップを叩き出してリードを広げていく。
2番手にハリー・ティンクネルが続き、6号車アキュラを挟んだ後方では31号車キャデラックのピポ・デラーニが7号車アキュラのテイラーを強襲して4番手に浮上。さらにその後ろから54号車ニッサンDPiもテイラーに仕掛けるが、ここは両車が接触。ニッサンDPiがグラベルにはじき出されるかたちでスピンを喫している。
その間にも順調にラップを築いた77号車マツダは109周目にホワイトフラッグを受け、危なげなくファイナルラップを回ってくると110周目にトップチェッカー。初優勝を飾るとともに、2位に入った55号車マツダとマツダチーム・ヨーストに通算2勝目、そして2週連続となるワン・ツー・フィニッシュをもたらした。
3位には6号車アキュラが入り、31号車がキャデラック勢最上位の4位となった。予選ポールシッターの54号車ニッサンは、終盤のスピンにより7位でのフィニッシュとなっている。