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ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2019.09.01 08:50
更新日: 2019.09.01 13:02

グッドイヤー、2019/20年のWEC&ル・マン復帰に向け1万2000kmに及ぶテストを実施

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ル・マン/WEC | グッドイヤー、2019/20年のWEC&ル・マン復帰に向け1万2000kmに及ぶテストを実施

2019年8月30日
プレスリリース

グッドイヤー、WEC復帰に準備万端!
シルバーストン開幕戦を前に、7つのサーキットで1万2000kmの走行試験完了

 ザ・グッドイヤー・タイヤ・アンド・ラバー・カンパニー(以下 グッドイヤー)は、9月1日にシルバーストンで開催される2019/2020年WEC世界耐久選手権開幕戦のタイヤ仕様を発表しました。グッドイヤーは今回、世界的なレースにカムバックを果たすため、4種の新型タイヤを開発し、全8ラウンドのWECシーズンに臨みます。

 ハイダウンフォース・プロトタイプレーシングカーのLMP2クラスから、3つのトップチームがグッドイヤータイヤを選択しました。イオタ・スポーツ、ジャッキー・チェン・DCレーシング、ハイクラス・レーシングの各チームです。
 
 シルバーストンはオープンタイヤコンペティションを特徴とする唯一のWECクラスで、グッドイヤーの最新テクノロジーをお披露目する絶好の機会になります。

■究極のドライ性能を実現する新しいアプローチ

 タイヤメーカーはWECの規制により、シーズン中に最大3種のドライタイヤをチームに提供することができます。グッドイヤーは7つのサーキットで1万2000kmに及ぶテスト走行を実施した後、最初の2種を決定しました。

 グッドイヤーはシルバーストンで、Aタイヤ(もっとも柔らかいコンパウンド)およびCタイヤ(ミディアムコンパウンド)を3つのチームに提供します。これらのタイヤは、さまざまなシーズンに亘って開催されるWECのサーキットにおいて、運転しやすさとぶれないハンドリングを提供できるよう設計された最新のタイヤ構造を採用しています。

「4~24時間の長時間に亘るレースにおいて開発の焦点は、さまざまな温度やピットストップ間の走行時間の長さに対応し、幅広いドライビングスタイルに応えられる汎用性と性能を備えたタイヤの開発でした」(マイク・マックレガー レースセールスマネージャー)

 シルバーストンから始まり、富士、上海と続く最初の3つのレースは温暖な気候が予想されるため、3チームと緊密な連携をとりAタイヤとCタイヤの最適化にまず注力します。
 
 その後、バーレーン(12月14日開催)またはサンパウロ(2月1日開催)において、3つ目のタイヤ導入を検討しています。

 シルバーストンに目を向けると、新しいサーキット路面はレース戦略に大きな影響を与えると予想されます。

「テスト走行により、新しいサーキット路面は、タイヤに大きな負荷をかける非常に高いグリップを生むことがわかりました。また、降雨後の路面の“ラバーイン”に、より多くの時間がかかることもわかりました。ピットストップで新しいタイヤに交換した後、ドライバーが新品タイヤでも思い切り躊躇することなく走行できるために、より柔らかいコンパウンドを採用した理由のひとつです」(マイク・マックレガー)

 FIAはこの新しいサーキット路面を考慮し、各チームがレース中に追加のタイヤセットを使用できるように規制を緩和しました。この変更により、4時間耐久レースが、ピットストップ間を全速力で駆け抜ける、フラットスプリントレースとなることが予想されます。これが、グッドイヤーが積極的なタイヤ戦略を採用したもうひとつの理由です。

■ウエット性能には新しいテクノロジーを採用

グッドイヤーのLMP2用レーシングタイヤ。山下健太を擁するハイクラス・レーシングをはじめ3チームに供給される。
グッドイヤーのLMP2用レーシングタイヤ。山下健太を擁するハイクラス・レーシングをはじめ3チームに供給される。

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