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ル・マン/WEC ニュース

投稿日: 2022.01.25 12:05
更新日: 2022.01.25 13:37

ニック・キャシディがWEC参戦へ。フィジケラの後任としてAFコルセ54号車をドライブ

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ル・マン/WEC | ニック・キャシディがWEC参戦へ。フィジケラの後任としてAFコルセ54号車をドライブ

 スーパーGT、全日本スーパーフォーミュラ選手権という国内両トップカテゴリーでシリーズチャンピオンを獲得し、現在はABBフォーミュラE世界選手権に参戦しているニック・キャシディが、2022年にWEC世界耐久選手権デビューを果たす。

 エンビジョン・レーシング・フォーミュラEチームでロビン・フラインスとチームを組んでいる彼は、並行して参戦することになったWECにおいて、フェラーリのセミワークスチームであるAFコルセに加わり、LMGTEアマクラスを戦う54号車フェラーリ488 GTE Evoをドライブする。

 チームメイトはフランチェスコ・カステラッチとジェントルマンドライバーのトーマス・フロー。キャシディは、元F1ドライバーであるジャンカルロ・フィジケラと交代するかたちで同チームに参加することになった。

 なおキャシディは2021年に、同年からGT3カーで争われることになったDTMドイツ・ツーリングカー選手権の最終戦ノリスリンクにAFコルセから出場。今季F1に復帰するアレクサンダー・アルボンの代役として、同ラウンドでアルファタウリカラーのフェラーリ488 GT3 Evoをドライブしている。

 27歳のニュージランド人は、「フェラーリ、AFコルセ、トーマス・フロー、フランチェスコ・カステラッチ、彼らとともに世界耐久選手権に参加できることを、とてもうれしく光栄に思う」とInstagram(@nickcassidy_)にコメントを載せた。

「素晴らしいパートナーとの素晴らしいレースを楽しみにしている」

 キャシディは2021年のル・マン24時間レースにおいて、ヘイキ・コバライネンとともにLMGTEプロチームであるハブオート・レーシングからシリーズデビューを果たす予定だった。しかしル・マンのテストデーと、日程が変更されたフォーミュラEのレースデーが重なったため、この計画は実現に至らなかった。

 なお、2022年のカレンダーでも6月4日開催の第9戦ジャカルタE-Prixがテストデーと重複している。このことはル・マン参戦に事前テストへの出席することが求められる、ゴールドランクドライバーである彼にとって懸念材料のひとつだ。

 AFコルセは、今シーズンもGTEアマクラスで3台のフェラーリ488 GTE Evoを走らせるが、チェティラー・レーシングがIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権のシリーズ内カップ、IMSAミシュラン・エンデュランスカップ(IMEC)にプログラムを移行するのと同時に、現GTEアマクラスチャンピオンのフランソワ・ペロードがLMP2カテゴリーに戻るため、キャシディが加わった54号車が唯一の残留組となった。

 ピエール・ラゲとWEC初参戦となるフランク・デゾトゥのコンビは、以前までフェラーリのワークスカーに使用されていたゼッケンナンバー「71」を用い、スピリット・オプ・レースのバナーの下でレースに参加する。

 一方、AFコルセのもう1台は21号車となり、このフェラーリはトニ・バイランダーとシモン・マン、クリストフ・ウルリッヒの3名によってドライブされる予定だ。

 フェラーリは先週、ミゲル・モリーナ、アレッサンドロ・ピエール・グイディ、ジェームス・カラドとともに、2022年のGTEプロ・ラインアップにアントニオ・フォコを加えることを発表している。

アルボンの代役としてAFコルセのフェラーリ488 GT3 Evoをドライブしたニック・キャシディ。 DTM最終戦ノリスリンク
アルボンの代役としてAFコルセのフェラーリ488 GT3 Evoをドライブしたニック・キャシディ。 DTM最終戦ノリスリンク
WECのLMGTEアマクラスに参戦している、AFコルセの54号車フェラーリ488 GTE Evo
WECのLMGTEアマクラスに参戦している、AFコルセの54号車フェラーリ488 GTE Evo


この記事は国内独占契約により 提供の情報をもとに作成しています

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