2023年12月11日
ニュースリリース
Juju（こと野田樹潤）“初めて”づくしの『スーパーフォーミュラ合同テスト／ルーキードライバーテスト』
決勝レースに出場できるレベルのタイムを記録
たくさんの報道陣やファンに来場いただいたことに「交流できなかったことが、心残り」
「充実した1年。感謝の気持ちで一杯」とJuju
Juju（こと野田樹潤 NODAレーシング所属）は、12月6日（水）～8日（金）、三重県・鈴鹿サーキットで行われた『スーパーフォーミュラ合同テスト／ルーキードライバーテスト』に参加しました。
日本国内最高峰のカテゴリーであるスーパーフォーミュラに日本人女性が乗るのは史上初、17歳での走行も初めてで過去最年少、Juju自身が鈴鹿サーキットでの本格走行も初めて。2020年からの欧州遠征以来、4年ぶりとなる日本国内での走行に大勢の報道陣や予想をはるかに超えるファンも来場するなど、大きな注目のなかで、何もかもが“初めて”づくしのテスト走行となりました。
世界的に見てもF1に次ぐ速さをもち、F1に乗るために必要な『スーパーライセンス』が最短2年で取得が可能とされているスーパーフォーミュラ。このシリーズに2023年から参戦しているレーシングチーム『TGM Grand Prix（チーム代表：池田和広氏）』から参加したJujuは、3日間の合同テストで、1周5.8kmのコースを延べ11時間あまり192周を走りました。Jujuは、コースアウトやクラッシュなどのアクシデントもなく、ベストタイムは、1分38秒529を記録。今回の参加者のトップタイムを基準にすると、スパーフォーミュラ決勝レースに出場できるレベルでした。
6日（水）のテスト初日。Jujuは、「マシンを壊すとチームに迷惑をかけるし、走る時間もなくなる……」と、車両の特性や挙動などを慎重にひとつひとつ確認しながら走行。それでも、午前と午後を合わせて4時間のセッションで、複数の10数周の連続を含む81周を走行しました。午前は、トップタイムから4.8秒遅れの1分41秒870。午後は、トップから4.225秒遅れの1分41秒219。
2日目は、車両に慣れてきて本格走行。パワーもさることながらダウンフォースが非常に大きなスーパーフォーミュラマシンに、Jujuは「こんな体験は初めて。限界は一体どこって感じ。それでいてニュータイヤの1周のグリップといったら未体験。予選モードで走ったらさらに速くなるな。もっと乗りこなせるようになったらきっともっと面白いに違いない」と、余裕すら感じさせる終始笑顔の1日でした。タイムは、トップとは2.23秒差で、初日のタイムから2.690秒も短縮。
そして、ルーキー限定のテスト走行となった3日目は、2日目の記録更新は果たせなかったものの、新たなマシンセッティングを試したことで、大きな経験を得ました。Jujuは、「この3日間で初めてセッティングを変えてみたのですが、コースコンディションが悪かったこともあって、セット変更がまったくの不発。いろいろと試したことがエンジニアを混乱させてしまう結果になってしまいました。スーパーフォーミュラというマシンがどれだけコンディションやセットに敏感なのかという勉強にもなりました。でもこれも経験です」とやってみて発見できることがあることを実感していました。
テストを終えたJujuは、「今シーズンが始まる前には、こうしてスーパーフォーミュラの合同テストに参加できるとは思ってもいませんでしたし、参加できたことは、1年間頑張ってきた成果だと思います。ピットストップやスタート練習までさせて貰って、最終日はたくさん学ばさせていただきました。テストに参加させていただいたTGMの池田和宏代表はじめチームの皆さんには、大変、感謝をしています」との思いを語っていました。
また、このテストには予想をはるかに上回るファンの皆さんが、サーキットに来場しJujuに声援を送ってくれました。Jujuが8日（金）に投稿したSNSでは、「スーパーフォーミュラのテスト走行で、鈴鹿まで応援に来てくださり、写真やサインを待っていてくださった皆さま、ありがとうございました。正直あれだけたくさんの方々がお越しくださるとは想像以上でした。本当に本当にありがとうございます。お伝えしたいことは、皆さまの応援で勇気や元気を頂いているにもかかわらず、全員の方の要望に応えることができず、がっかりさせてしまった方も少なくないと思います。それが本当に心残りです」Jujuらしい心遣いも忘れませんでした。
欧州遠征は、限界ギリギリのチーム体制で戦ってきましたが、4年目の2023年は、Jujuにとって、忘れられない1年となりました。ユーロフォーミュラオープン・チャンピオンシップでは、ヨーロッパのトップチームである『モトパーク』を打ち負かして優勝。ジノックスF2000トロフィーでは、最終戦で逆転して年間チャンピオンを獲得。突然貰ったF1やF2同等性能の車両が出場するボスGPチャンピオンシップでは、初レースで表彰台に立ちました。そして、最後にスーパーフォーミュラの合同テスト参加で締めくくる、充実した1年となりました。
Jujuは、「遠い日本から応援してくださったスポンサーやファン、一緒にレースを戦ったライバル、家族、4年間ともに戦ったチームメカニック、最後に優勝したポールリカールで後ろからマシンを押してくれたじーじ（祖父 故人）、みんな、みんな、ありがとう！」と感謝の言葉で、今季のレース活動を締めくくりました。
2024年のレース活動は、概要が決定次第、お知らせします。
