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投稿日: 2019.06.24 13:50
更新日: 2019.06.24 14:14

JMS P.MU/CERUMO・INGING 2019スーパーフォーミュラ第3戦SUGO 決勝レポート

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スーパーフォーミュラ | JMS P.MU/CERUMO・INGING 2019スーパーフォーミュラ第3戦SUGO 決勝レポート

第3戦 スポーツランド菅生

◆6月23日(日)<決勝>
天候:曇り
コース状況:ドライ

#38 石浦宏明:7位/#39 坪井翔:リタイア

 2019年全日本スーパーフォーミュラ選手権の第3戦決勝が、スポーツランド菅生(宮城県柴田郡村田町)で行われ、38号車石浦宏明が7位入賞。39号車坪井翔は、残念ながらリタイアとなった。予選が振るわず、ソフトタイヤで追い上げを図る作戦を取ったが、燃料を考えながらの厳しい戦いとなった。

 決勝日も、予選日と変わらず朝から不安定な天候。しかし、雨は霧雨程度。決勝レースを迎える頃には、初夏の日差しも射した。

 朝のフリー走行は、昨日の予選からトライしたセットアップの確認などをソフトタイヤで行った。そこでまた決勝に向けて、確認する充分な時間はないけれども、別のセッティングにすることに決定した。38号車は、11位。39号車は2位とまずまずの感触を得たが、必ずしも納得のいくものではなかった。スタート直前のウォームアップ走行は、38号車15位、39号車8位。クルマの最終確認をし、決勝に備えた。

 午後2時20分、決勝がオンタイムでスタートすると、1コーナーの攻防で、2台ともにポジションを落としてしまう。38号車石浦は13番手、39号車坪井は18番手。レース序盤では、予選で下位に沈んでしまったクルマが、われわれと同様にピットに早めに入る戦略を取りピットに向かう。

 まず戦略どおりピットに向かったのは、39号車。1周目でピットインし、ソフトタイヤに履き替え給油しピットアウトした。上位を除き、序盤のピットインが落ち着くと、坪井はしばらく18番手のポジションで走行をした。大きな動きはなく、膠着状態がしばらく続いた。

 終盤に入ると、他車のトラブルによる脱落もあり、50周目で17番手。58周で16番手に上がったが、59周目のSPコーナーでアクセルを踏みすぎスピンを喫してしまい、残念ながらリタイアとなった。

坪井翔(JMS P.MU/CERUMO・INGING)
坪井翔(JMS P.MU/CERUMO・INGING)

 一方、38号車の石浦は、3周目でピットに入った。実はこの戦略は、菅生入りする前に考えてきた戦略。坪井の1周目のピットインは、リスキーと考えた石浦。2台は同様に見えて別の戦略を取った。3周目のピットインでも燃料はギリギリであるため燃費走行に終始した。アグレッシブな戦い方とは違い、前を追いかける戦い方をしたい気持ちもあったが、今回はこうするしかなかった。

 他車が脱落していくなか、56周目には8番手までポジションを上げた。終盤セーフティカーが入るなど、アクシデントはあったものの、このまま8位でチェッカーを受けたが、他車のペナルティがあり最終的に7位でポイント2点を獲得した。

 今回レース中盤はポジション的には、動きの少ないレースではあったが、2台は燃料を気にしつつ、コースにクルマを留めることを考えた。石浦のポイント獲得は、これを機に一気に挽回したいところ。また、坪井のリタイアは残念ではあったが、しっかりと次を見据えるコメントを出すなど、前向き。ルーキーとして経験値を増やす過程と考え、次に期待したい。

 次戦は7月13日(土)、14日(日)富士スピードウェイで開催される。走りこんだサーキットで、巻き返しに期待して欲しい。


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