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投稿日: 2016.09.25 21:23
更新日: 2016.10.05 13:00

SF史上に残る名レース。ワンメイクの常識、1ストップ分のギャップを覆した関口の走り

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スーパーフォーミュラ | SF史上に残る名レース。ワンメイクの常識、1ストップ分のギャップを覆した関口の走り

 ワンメイクの現在のスーパーフォーミュラで、ここまで差が出るのか──スーパーフォーミュラ第6戦SUGOは、優勝を果たした関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)の速さに、ただただ驚かされる展開となった。

 2位以下に1周1〜1.5秒速いペースで周回を続ける関口の尋常ならざる速さは、同じコース上で戦ったライバルドライバーが一番理解している。それはレース直後のトップ3会見の2位中嶋大祐(NAKAJIMA RACING)、3位の野尻智紀(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)のふたりの表情とコメントからも伺い知れた。

 トップフォーミュラでは4年振りに表彰台を獲得した中嶋大祐は、決勝後の会見で発言している間、笑顔はまったくなかった。

「実力で表彰台を獲れたと思うので、チームとしては喜ぶべきかもしれない。セーフティカーで展開的にはすごく恵まれて、今日勝たないでいつ勝つんだという展開でプッシュしたんですけど、関口選手にまったく歯が立たなかった。ドライバーとしては悔しいレースでした。本当に力が足りなかった」

 今季初表彰台を獲得した野尻智紀にも、その喜びの表情は見られなかった。

「今季初表彰台で、ようやくレースでもアクシデントがなく走れたので喜ぶべきところなんですけど、昨日の予選では関口選手とコンマ1秒の小さな差が、今日の決勝では1周1秒くらい違うんじゃないかというペースだったので、ドライバーとしては悔しさしかない。もっともっと速くて強いドライバーになりたい、そう思ったレースでした」

 2位、3位のドライバーにここまで力の差を感じさせる完膚なき関口の速さ。それはまさに、現役時代の星野一義監督を彷彿とさせる走りっぷりと言えるかもしれない。


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