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投稿日: 2022.07.16 20:29
更新日: 2022.07.16 20:41

P.MU/CERUMO・INGING 2022スーパーフォーミュラ第6戦富士 予選レポート

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スーパーフォーミュラ | P.MU/CERUMO・INGING 2022スーパーフォーミュラ第6戦富士 予選レポート

SUPER FORMULA 2022
P.MU/CERUMO・INGING RACE REPORT
第6戦 富士スピードウェイ 2022年7月16日(土)予選
天候:雨 路面:ウエット

#38 坪井翔
予選:2番手
#39 阪口晴南
予選:4番手

 スポーツランドSUGOで行われた第5戦では、なかなか思うような結果を残すことができなかったP.MU/CERUMO・INGING。捲土重来を期して挑む第6戦は、静岡県の富士スピードウェイが舞台だ。4月の第1戦/第2戦ですでに一度レースを戦っているコースだが、7月の開催ということもあり気温も路面温度も大きく異なる。これまでの5戦で得られたデータをもとに、さらなる改善を期して準備を整え、サーキットに乗り込むことになった。ただ、気になるのは事前の天気予報では雨が絡む予報が出ていたため、ウエットへの対処も重要になることが予想された。

2022スーパーフォーミュラ第6戦富士 阪口晴南(P.MU/CERUMO・INGING)
2022スーパーフォーミュラ第6戦富士 阪口晴南(P.MU/CERUMO・INGING)

PRACTICE フリー走行

7月16日(土) 10:15〜11:35 天候:雨 路面:ウエット
ベストタイム #38 坪井翔 1’39.000/#39 阪口晴南 1’34.519

 搬入日となる7月15日(金)も雨が舞うなかで準備が進められたが、迎えた7月16日(土)の予選日は、早朝こそ曇天だったものの、午前9時30分ごろから雨が舞いはじめた。一時強く降り路面を濡らし、午前10時15分からスタートしたフリー走行は、スタート時点では雨は止んでおり路面は少しずつ乾いていたものの、ドライパッチがわずかに出るような、ウエットタイヤを履いてもすぐにダメージを受けてしまいそうな難しい状況となっていた。

 午後の予選は完全なウエットが予想されていたこともあり、このコンディションを観ながら、P.MU/CERUMO・INGINGの2台は開始直後はピットでステイ。しばらくしてから阪口晴南が先にウエットを履きコースインし、5周目に1分34秒519をマーク。坪井翔もその後雨が舞いはじめてからコースイン。4周目に1分39秒000を記録した。

 しかし、セッション開始から30分が過ぎるころ、セクター3方面から強い雨が降りはじめた。あっという間に危険な水量となり、坪井、阪口ともピットへ戻り、雨量が減るのを待った。しかし雨は弱まることはなく午前11時10分に赤旗が提示されると、午前11時35分に再開しない旨がアナウンスされ、フリー走行はそのまま終了となってしまった。ただ、雨量が少ない時点では、坪井も阪口も好感触を得ていた。

2022スーパーフォーミュラ第6戦富士 坪井翔(P.MU/CERUMO・INGING)
2022スーパーフォーミュラ第6戦富士 坪井翔(P.MU/CERUMO・INGING)

QUALIFY 公式予選

7月16日(土) 15:10〜15:40 天候:雨 路面:ウエット
ベストタイム #38 坪井翔 1’36.858/#39 阪口晴南 1’37.278

 この日は東海から東北まで強い雨の予報が出ており、富士スピードウェイも午前から強い雨が降り、午後の公式予選の開催が危ぶまれるような状況ではあったが、幸い昼すぎから雨が少なくなり、コース上の水量も減っていった。

 ただ、ウエットコンディションであることは変わらず、競技会事務局は午後3時付けで、ノックアウト形式の予選から、午後3時10分〜午後3時40分のタイムトライアル形式に変更する通知を発行した。30分間で最速タイムを記録したドライバーがポールポジションを獲得できるスタイルだ。

 午後3時10分、気温22℃/路面温度24℃というコンディションのなか予選がスタートしたが、その後少しずつ雨脚が強まっていくことが予想されていたことから、全車が予選開始とともにコースイン。坪井、阪口も他車とともにウエットタイヤを履いてウォームアップに入っていった。

 坪井はまず、2周目に1分36秒858というベストタイムをマークし2番手へつける。一方の阪口は同じく2周目、1分38秒228を記録し12番手につけていくが、予想よりも感触は良くない。そんな状況のなか、#18 小林可夢偉がクラッシュ。セッションは赤旗中断となってしまった。

 予選は午後3時26分に再開されるが、この間に雨脚が強くなってきてしまう。坪井、阪口ともに他車とともにコースインしていくが、やはり水量が多くなってきてしまった。ただ、そんななかでも赤旗中にセット変更を行った阪口が7周目に1分37秒881をマーク。9番手にポジションを上げる。さらに翌周、1分37秒278にタイムを上げ、難しい状況のなかでひとりタイムを上げた。

 一方の坪井は、赤旗再開後一度アタックに入っていくが、シフトにトラブルを抱えTGRコーナーでコースアウトを喫してしまう。なんとかグラベルから脱出しピットに戻ることができたのは幸いだった。

 終盤、雨量はやや弱まってはいたが、残り7分というタイミングで、今度は#37 宮田莉朋がトラブルのため13コーナーでストップ。再度赤旗が提示された。

 セッションは午後3時49分に再開されるが、コースオープンとともにふたたび大粒の雨が注ぎはじめた。坪井もトラブルを解消し再コースインするが、残り2分のタイミングで雨量も多くなり走行が厳しい状態になってしまい、予選はそのまま再開することなく終了となった。

 ただ最終的に、坪井は2周目の、阪口は8周目のタイムが活き、坪井はフロントロウ2番手を獲得。阪口は2列目4番手と、2台が好位置につけることに成功した。予選の好位置はプラスの材料になるのは間違いない。チームは明るい表情で雨の予選日を終えることになった。

2022スーパーフォーミュラ第6戦富士 阪口晴南(P.MU/CERUMO・INGING)
2022スーパーフォーミュラ第6戦富士 阪口晴南(P.MU/CERUMO・INGING)

#38 坪井翔

「フリー走行はドライパッチがあったので、あまり走る必要がないとステイし、雨が降ってからコースインしましたが、感触は良かったです。予選は雨が少ない状況で始まり、その後雨量が増える予報だったので、最初が勝負だと思い、そこでベストを出すことができました。その後シフトにトラブルがありコースアウトしてしまいましたが、なんとか脱出でき、トラブルも解決できて良かったです。できることはやりましたし、ひさびさのフロントロウは素直に嬉しいですね。ドライはどんなレースになるかは分かりませんが、2020年も2番手から優勝しているので、その再現を狙いたいです。しっかりレースを戦い、最後はトップで帰ってこられるようにしたいですね」

2022スーパーフォーミュラ第6戦富士 坪井翔(P.MU/CERUMO・INGING)
2022スーパーフォーミュラ第6戦富士 坪井翔(P.MU/CERUMO・INGING)

#39 阪口晴南

「もともとウエットは強いのは分かっていたので、チャンスだと思いクルマに乗り込みましたし、トップ3に入れる自信がありました。ただ、1セット目のニュータイヤでのアタックはそのポテンシャルを活かせませんでした。全然うまくいかなかったです。ただ、どうしたら直るかは分かっていたので、2回目のアウティングに向けて変更を加えた結果、急激にポテンシャルが上がりました。その時点でコンディションとしては悪くなっていたので、タイミングが合わせられなかったのはかなり残念なところだと思っています。決勝はドライだと思いますが、ウエットでも少なからずヒントがありました。それがちゃんと結果に表れるように頑張っていきたいと思います」

2022スーパーフォーミュラ第6戦富士 阪口晴南(P.MU/CERUMO・INGING)
2022スーパーフォーミュラ第6戦富士 阪口晴南(P.MU/CERUMO・INGING)

立川祐路監督

「ひさびさに2台ともに良いグリッドにつけることができましたね。今日の予選は雨の状況でどうなるかは分かりませんでしたが、良いタイミングでタイムを出してくれたと思います。明日の決勝レースは曇りの天気予報が出ていて、ドライでのレースが予想されていますが、今日の予選日とはまったく状況が変わると思います。そういった意味では、どういう展開になるのか、自分たちがどういうポテンシャルがあるのかは分かりませんが、2台がともに良い位置からスタートすることができるので、チャンスをしっかりと繋げ良い結果を出したいと思いますし、2台が表彰台に登れるように、そして優勝を目指して頑張っていきたいと思います」

2022スーパーフォーミュラ第6戦富士 立川祐路監督(P.MU/CERUMO・INGING)
2022スーパーフォーミュラ第6戦富士 立川祐路監督(P.MU/CERUMO・INGING)


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