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投稿日: 2023.08.21 10:26
更新日: 2023.08.21 10:59

TOYOTA GAZOO Racing 2023スーパーフォーミュラ第7戦もてぎ レースレポート

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スーパーフォーミュラ | TOYOTA GAZOO Racing 2023スーパーフォーミュラ第7戦もてぎ レースレポート

2023年全日本スーパーフォーミュラ選手権第7戦もてぎ

終盤見事な追い上げを見せた平川が2位表彰台
宮田も後方から追い上げ4位でランキング首位堅守

 スーパーフォーミュラの第7戦が猛暑のモビリティリゾートもてぎで行われました。1周目から多重クラッシュで赤旗が出されるサバイバル戦となるなか、7番手スタートから見事な追い上げを見せた平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)が2位表彰台を獲得。スタートで最後尾近くまで順位を落としながらも粘り強い走りで順位を取り戻した宮田莉朋(VANTELIN TEAM TOM’S)は4位でフィニッシュし、ドライバーズランキング首位の座を守って最終大会に臨むこととなりました。

 全日本スーパーフォーミュラ選手権の第7戦が8月19日(土)、20日(日)の両日、栃木県のモビリティリゾートもてぎで開催されました。

 全7大会、9レースで競われている2023年シーズンのスーパーフォーミュラも今大会を入れて残り3戦となりました。激戦が続く今シーズン、TOYOTA GAZOO Racing(TGR)勢では、第3戦鈴鹿、第5戦SUGOで優勝し、6戦中4戦で表彰台を獲得している宮田がランキング首位につけています。しかし、ライバル勢の追撃も激しく、2位との差はわずか1ポイント。タイトル争いにおいても非常に重要な1戦となる今大会に各チーム必勝体制で臨みました。

 予選前には、カーボンニュートラル(CN)に向けた開発テストを行うことが発表されました。Honda/M-TEC製エンジンを搭載したSFテストカー“白寅”のドライバーに塚越広大、Toyota/TRD製エンジンを搭載した“赤寅”のドライバーに高星明誠が起用され、JRPを中心に、各社連携して開発を進めます。

 夏休み中の開催となった今大会には、猛暑にも関わらず多くの家族連れのお客様が来場。『スーパーフォーミュラ夏祭り in モビリティリゾートもてぎ』として、イベント広場には好評の「アウトオブキッザニア」をはじめとしたさまざまなコンテンツが用意され、夏を楽しむイベントを満喫していました。

 また、大人気のカーアクション映画『ワイルド・スピード』コラボ展示も行われました。映画で実際に使われたGRスープラや、モータースポーツの現場で磨き上げられたGRスープラGT4エボなど、歴代のスープラが展示され、クルマ好きの皆様の注目を集めていました。

■予選

 19日(土)は強い日差しに照らされました。気温33度、路面温度46度夏のもてぎらしい暑さのなかで、午後2時50分よりノックアウト方式の予選が開始されました。追い越しが難しく、他のサーキット以上にスターティンググリッドが重要なもてぎ戦。午前中のフリー走行から各車のタイムは拮抗しており、予選はQ1から激しいタイム争いが繰り広げられました。

 2グループに分けて実施されたQ1(各10分間)のA組では、まず大嶋和也(docomo business ROOKIE)がアタックを開始し、1分33秒664と自身の午前中のフリー走行を上回るタイムをマーク。大嶋はタイヤを交換して更なるタイムアップを狙いアタックを続けると、他の車両も残り5分過ぎからアタックに向かいました。

 その後アタックに入った小林が1分33秒469で大嶋のタイムを上回ると、その後、セッション終盤に向け各車どんどんタイムアップ。関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)が1分33秒072と素晴らしいタイムで2番手。阪口晴南(P.MU/CERUMO・INGING)が4番手。小林は先に出したタイムにより6番手でQ2に進出。大嶋は2度目のアタックでタイムを更新したものの、0.065秒及ばず7番手。山下健太(KONDO RACING)も小林のタイムから0.088秒という僅差の8番手でQ2進出ならず。笹原右京(VANTELIN TEAM TOM’S)は9番手となりました。

関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL) 2023スーパーフォーミュラ第7戦もてぎ
関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL) 2023スーパーフォーミュラ第7戦もてぎ

 B組では、セッション開始時からコース全体が薄い雲に覆われ、各車さらにペースアップ。セッション終盤、各車がどんどんベストタイムを塗り替え合っていく激しいアタック合戦となりました。

 ランキング首位の宮田が1分32秒619の好タイムでこのセッション2番手。平川が5番手。宮田とともに今季これまで全レースでQ2進出を果たしている坪井翔(P.MU/CERUMO・INGING)が6番手でQ2へと進出。小高一斗(KONDO RACING)は9番手、国本雄資(Kids com Team KCMG)は10番手でQ1敗退となりました。

 Q2(7分間)では、フリー走行で3番手と好調な小林がまずアタックを開始し1分32秒370をマーク。宮田は1分32秒761でこの小林のタイムには及ばず。関口が1分32秒293で小林のタイムを上回りました。

 このQ2は、2番手から8番手の宮田まで7台が0.2秒ほどの中に入る僅差の争いとなりましたが、TGR勢では関口が最上位の6番手。小林が7番手、平川が8番手、宮田が9番手と3列目以降に並ぶ形となり、1000分の1秒まで同タイムとなった坪井と阪口のセルモ・インギングの2台は11、12番手で6列目に並んで決勝をスタートすることとなりました。

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