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スーパーGT ニュース

投稿日: 2024.05.05 14:46
更新日: 2024.05.05 14:55

ホンダ 2024スーパーGT第2戦富士 レースレポート

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スーパーGT | ホンダ 2024スーパーGT第2戦富士 レースレポート

Astemo CIVIC TYPE R-GTが3位表彰台を獲得

 5月3日(金)、4日(土)に富士スピードウェイ(静岡県)で2024年のスーパーGTシリーズ第2戦が開催されました。GT500クラスに5台の2024年型CIVIC TYPE R-GT、GT300クラスに1台のNSX GT3が出走し、GT500クラスで17号車 Astemo CIVIC TYPE R-GTの塚越広大/太田格之進組が3位を獲得しました。

 これまでスーパーGTシリーズの決勝レースは250~1000kmの距離で戦われてきましたが、今回は新たな試みとして3時間というレースフォーマットを採用。走行距離は約500kmと想定し、各車決勝レース中に2回のピットストップを行います。

 3日(金)の富士スピードウェイは快晴となりました。CIVIC TYPE R-GTは14時58分より10分間で行われた公式予選のQ1セッションから快調で、17号車 Astemo CIVIC TYPE R-GT(太田)がトップタイムを記録。8号車 ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8(野尻智紀)、16号車 ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16(大津弘樹)がそれに続いて、CIVIC TYPE R-GTがワン・ツー・スリーを独占しQ2セッションを迎えます。開幕戦で3位に入賞した100号車 STANLEY CIVIC TYPE R-GT(牧野任祐)は、24kgのサクセスウエイトの影響もあり、9番手でQ1セッションを終えました。

 15時54分から10分間で行われたQ2セッションでも、17号車 Astemo CIVIC TYPE R-GT(塚越)は快調な走りをみせます。Q1セッションとの合算タイムでトップとなり、実戦デビュー2戦目のCIVIC TYPE R-GTにとって初めてのポールポジションを獲得しました。16号車 ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16(佐藤蓮)も、合算タイムで17号車に続くラップタイムを記録。しかし、アタックのタイミングでコース上に黄旗が提示されていたため、タイムが抹消され予選順位は14番手にとどまりました。8号車 ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8(松下信治)は4番手、100号車 STANLEY CIVIC TYPE R-GT(山本尚貴)は6番手から決勝レースを迎えることとなりました。

ホンダ 2024スーパーGT第2戦富士 レースレポート
2024スーパーGT第2戦富士 STANLEY CIVIC TYPE R-GT(山本尚貴/牧野任祐)

 翌4日(土)も快晴に恵まれ、13時36分に決勝レースが始まりました。ポールポジションからスタートした17号車 Astemo CIVIC TYPE R-GT(塚越)でしたが、背後の3号車 Niterra MOTUL Zにアウト側から並びかけられポジションを明け渡してしまいます。さらに23周目の第1コーナーでは、23号車 MOTUL AUTECH Zにもオーバーテイクされ3番手へ後退。しかし、34周目に1回目のピット作業を終えると、38周目に23号車がピットインした間に順位を入れ替え2番手へ復帰しました。

一方、4番手からスタートした8号車 ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8(松下)は、33周目に1回目のピットインを行い、交代した野尻がコースに復帰します。野尻は3番手に後退してきた23号車に迫り、71周目の第1コーナーでオーバーテイクに成功します。17号車 Astemo CIVIC TYPE R-GT(塚越)に続く3番手につけて、CIVIC TYPE R-GTのツー・スリー体制を築きました。

 2番手を走る17号車 Astemo CIVIC TYPE R-GT(塚越)は、74周目で2回目のピットインを実施。太田がマシンを引き継ぎました。この間、3号車もピットに入ったため、8号車 ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8(野尻)が見かけ上のトップに立ちます。8号車 ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8(野尻)は78周目にピットに入り、ふたたび松下がステアリングを握ります。このピット作業で8号車 ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8(松下)が17号車 Astemo CIVIC TYPE R-GT(太田)の前でコースに復帰したのですが、先に2回目のピット作業を終えていた23号車に逆転されてしまいます。つまり、8号車 ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8(松下)が3番手、17号車 Astemo CIVIC TYPE R-GT(太田)が4番手となり、CIVIC TYPE R-GT同士による3番手争いが激化します。

 ところが110周目、8号車 ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8(松下)にミッショントラブルが発生。緊急ピットインしたものの、その場でチームはリタイアを決断します。17号車 Astemo CIVIC TYPE R-GT(太田)は繰り上がり、3番手に浮上しました。レースはすでに終盤に差しかかっており、17号車 Astemo CIVIC TYPE R-GT(太田)は2番手の23号車に追いつくことはできず、3位でチェッカーフラッグを受けました。CIVIC TYPE R-GTにとって、開幕戦に続き2戦連続の表彰台となりました。100号車 STANLEY CIVIC TYPE R-GT(山本/牧野)は7位に入賞し、2戦連続で選手権ポイントを獲得しています。

ホンダ 2024スーパーGT第2戦富士 レースレポート
2024スーパーGT第2戦富士 3位表彰台を獲得したAstemo CIVIC TYPE R-GT(塚越広大/太田格之進)

●佐伯昌浩
HRC SGT Large Project Leader

「17号車はCIVIC TYPE R-GTにとって初めてポールポジションからのスタートでしたが、ライバルは手強く、最終的には3位でチェッカーとなりました。CIVIC TYPE R-GTとしては2戦連続で表彰台に上れたので、次の鈴鹿では表彰台の真ん中を目指します」

「今回の決勝では、CIVIC TYPE R-GTのロングランに適したタイヤ選択に関して、もっと精度を上げて見極めていく必要があると感じました。レースを追うごとにそうした調整を進めていきますので、引き続き応援よろしくお願いします」

●塚越広大
Astemo REAL RACING

「予選Q1セッションで太田選手がいいアタックをしてくれたので、Q2セッションに向けてプレッシャーを感じましたが、CIVIC TYPE R-GTにとって初めてのポールポジションが獲れてよかったです」

「決勝に関しては、いろんな状況のなかでセッティングの違いもあって(3号車の)先行を許してしまい、極力前との差が広がらないように走りました。でも、レース中に無線の不具合でピットとうまくコミュニケーションが取れず、細かい情報を伝えきれなかったこともあり、思うようなレースに持ち込むことはできませんでした。自力で3位になったわけではなく、私たちとしてはやや反省の多い結果となりましたが、学びもありました。今回の経験を踏まえて次戦の鈴鹿に臨みます」

●太田格之進
Astemo REAL RACING

「予選はマシンの調子が開幕戦に比べてすごくよくなっていたので、タイムアタックも思いどおりに進めることができました。その後、塚越選手も頑張ってくれてポールポジションを獲れたのでよかったです。予選での速さは、今出せる限界をチームと一緒に出しきったという感じです」

「でも決勝ではピットインの時に(ライバルに)前へ出られてしまって、2番手でバトンをもらったはずなのですが、コースに戻ったら4番手になっていて、それがちょっともったいなかったです。予選に対して、決勝のペースをもう少し改善しないといけないなと感じました」


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