1月21日、富士スピードウェイで注目のGT3カーの一台、ホンダNSX GT3がシェイクダウンテストを行った。走らせたのは、2018年からスーパーGT300クラスに参戦を表明したCarGuy Racingだ。チームはなぜNSX GT3をチョイスしたのか、そしてなぜスーパーGTに挑むのか。チーム代表で、ドライバーを務める木村武史代表に話を聞いた。
CarGuyは、会社経営者でもある木村代表が『自動車冒険隊隊長』として「クルマのもつ、まったく新しい世界観を創出」するべく立ち上げたもの。フェラーリやランボルギーニ、マクラーレンといったスーパースポーツを、非日常的なシチュエーションで走らせた動画を多数公開し話題となっった。また、2015年にはTOKYO MX系でテレビ番組も放映されている。
一方で木村は、ドライビングの師でもあった織戸学の誘いもあり、2015年からランボルギーニ・スーパートロフェオに参戦を開始。それが「スリックタイヤでの初めてのレース」であり、本格的なレース参戦は「まだ2年少々、3年に入っていない感じですね」だという。それが、CarGuy立ち上げから4年、木村にとってはレースを始めて3年に満たない段階でのスーパーGT参戦となる。
木村にまずスーパーGT参戦を決めた理由を聞いたが、実は「NSX GT3を先に買ったのがありきなんです」という。購入を決めた理由は「私はランボルギーニのイメージがありますが、別にメーカーにこだわっていたわけではないんです(笑)。NSXをオーダーしたのは、クルマのオーナーとして、今まわりで走っているクルマより、初めて出るものに乗りたい……という願望があったからなんです」というのが、スーパーカーによるエンターテイメント集団であるCarGuyの代表らしい。
「それに何より、カッコいいですからね」