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スーパーGT ニュース

投稿日: 2018.10.30 17:00
更新日: 2018.10.30 18:26

31号車TOYOTA PRIUS apr GT 2018スーパーGT第7戦オートポリス レースレポート

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スーパーGT | 31号車TOYOTA PRIUS apr GT 2018スーパーGT第7戦オートポリス レースレポート

決勝レース(65周)10月21日(日)14:00~

 日曜日のグランドスタンドは超満員! さわやかな陽気に誘われたのか、当日券での入場者も多いというのも納得がいく。さて、スタート進行の始まりに行われる20分間のウォームアップは、今回もスタートを担当する嵯峨選手からの走行に。4周の計測で1分46秒785をマーク。

 ドライバー交代の練習も兼ねて、折り返しで交代した平手選手は1分46秒304を記して、3番手につけることとなった。だが、ここで明らかになったことがある。気温は17度、路面温度に至っては36度にも達しており、このタイヤでは平凡な結果しか望めないことを……。

 そこで急きょ作戦を変更。硬いタイヤに改めて、ピットスタートとする奇抜な作戦を取った。

『#31 TOYOTA PRIUS apr GT』がグリッドに並んでいないことに気づいたアナウンスで、サーキットは騒然となるが、むしろ『チームの計算では、最後尾には2周で追いつくはずなので、もともとのグリッドを考えれば、大したロスにならないでしょう』と嵯峨選手。

 全車1コーナーをクリアしたところで『#31 TOYOTA PRIUS apr GT』はピットを離れるも、オープニングラップにスピンした車両もあって、わずか1周で追い越し、さらに2周目には2ポジションアップ。ストレートの速いFIA-GT3こそ抜きあぐねる光景は見られたが、それでも嵯峨選手はオーバーテイクを続けていく。

 14周目には、ついに16番手にまで浮上! さらに18周目から22周目まで行われたセーフティカーランは、全体の差を詰めることともなった。

 リスタート後は、すでにミニマムの周回数を超えていたことから、タイヤの厳しくなった車両が続々とピットに入り、やがて2台のポルシェとランキングトップのBMWの背後につけるように。その時点での順位は7番手。

 ただ、車両の特性の違いからポルシェがなかなか抜けず、詰まったままでロスを抱えてしまえば、交代後の平手選手が追い上げられなくなるとチームは判断。そこで予定を早めて、29周目に嵯峨選手をピットに呼び戻す。

 タイヤを4本とも換えてコースに送り出された平手選手の視界は、その時点では良好。だが、最大の不運は、件のポルシェが2周後のピットの後、また『#31 TOYOTA PRIUS apr GT』の前に現れてしまったことだ。


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