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スーパーGT ニュース

投稿日: 2018.10.30 17:00
更新日: 2018.10.30 18:26

31号車TOYOTA PRIUS apr GT 2018スーパーGT第7戦オートポリス レースレポート

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スーパーGT | 31号車TOYOTA PRIUS apr GT 2018スーパーGT第7戦オートポリス レースレポート

 それでも間に挟んだ1台をすぐに抜いて、ポルシェ追撃態勢に入った平手選手。全車がドライバー交代を終えた42周目は、ちょうどまた1台を抜いたところで13番手につけた。そして46周目には9番手を争う集団の背後にも。

 50周目には12番手、54種目にも11番手に浮上するが、またしてもポルシェの壁は厚い。ようやく前に出られたのは59周目の第2ヘアピン。ブレーキングでインを刺して、ついに10番手に浮上する。さらにもう1台にも迫っていったが、そこで無情にもチェッカーが振られることとなった。

 ランキングトップのBMWは4位でゴールしたことから、1ポイントを重ねても差は14ポイント、そしてランキングもひとつ落として3位となってしまったものの、まだ逆転のチャンスは残されている。

 最終戦のツインリンクもてぎは、『#31 TOYOTA PRIUS apr GT』との相性も良く、しかもノーハンデの戦いだ。勝ってなお、ライバルの動向次第ではあるが、諦めることなく最善を尽くすことを、ドライバー、スタッフ全員が宣言した。

嵯峨宏紀選手

 ピットスタートということでご心配をかけましたが、トラブルではなくチームの戦略。最善の策というのがピットスタートだろうと。目論見どおり2周目には最後尾に追いついていたので、ほぼほぼピットスタートのロスはない状態でした。そこからは1台、1台丁寧に抜いていきました。

 中にはストレートの速いGT3が何台かいて、抜きどころを抑えられて苦労した場面もあったんですが、500の車両が来たタイミングなどをうまく使いながら、頭を使いながらレースをやっていました。

 その後、晃平選手も抜いてきてくれて、1ポイント獲得することもできました。(チャンピオンの)可能性がないわけではないので、最終戦に向けては僕らができる最善を尽くします。

平手晃平選手

 ピットのタイミングにいろいろあって、もうちょっと引っ張っていればBMWの真後ろで行けたかもしれません。でも、嵯峨選手がタイミング悪くポルシェに、BMWと一緒に2周ぐらい引っかかっていたから入れざるを得なかった。

 我々が入った直後にポルシェがペースを上げれたのが効いてしまって、向こうが戻ってきたのが僕の前だったから、また抜けずで……。本当に運がないというか、ちょっと展開に恵まれなかったですね。

 でも、みんなで頑張って18ポジションアップの10位で1ポイント獲れたし、まだチャンピオンの芽はないわけではないので、最後に得意のもてぎでしっかり優勝し、あとは他の結果、待ちましょうって感じです。

金曽裕人監督

 いちばん大きなポイントはタイヤ交換しピットスタート作戦。予選で赤旗が出てタイヤの一番いいところがなくなってしまったのと、昨日の温度に翻弄されすぎて、タイヤが少し柔らかめだったので。決勝はコンスタントに走りたく、硬めのタイヤにしようと。

 あのワースト順位ですから、あまり影響を及ぼさないと判断して、決勝気温に最適なベストタイヤを入れることにしたのです。嵯峨選手が順調に抜いてきてくれて、平手選手につないだところで#55BMWもひとつ前に見えてました。

 ただ、抜きづらいポルシェに引っかかってしまったので、早めに入れることにしたのですが、また前に出てこられたのは誤算。結局、抜きあぐねている間に振り出しに戻って、10位がいっぱいでした。

 最終戦、逆境に立たされましたが、更にチャンピオンシップは面白くなったし、ファンの皆様も楽しみでしょうから、可能性の残っている限りは僕らは最終戦、勝つしかないと思っています。aprの底力と執念を皆様にお見せできればと思います。


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