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スーパーGT ニュース

投稿日: 2018.11.01 16:32

Arnage Racing 2018スーパーGT第7戦オートポリス レースレポート

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スーパーGT | Arnage Racing 2018スーパーGT第7戦オートポリス レースレポート

October 21th Race Day

晴れ/ドライ 気温:17℃→18℃/路面温度:36℃→29℃  入場者:2万0380人

 決勝日も朝から安定した青空が広がり、雨の心配はなさそうだ。

 予選の後、ドライバーとミーティングをしたエンジニアは、リヤが軽く、オーバーステアになる現状のセットアップを大幅に見直し、決勝に向けてリヤをどっしりさせるためのセット変更を行った。さらに決勝前に行われた20分間のウォームアップ走行中にセットアップを追加、大幅なセット変更が効果的だったことを確認することができた。

 定刻14時、グランドスタンドを埋め尽くした観客が見守るなか、大分県警の白バイとパトカーに先導されてパレードラップが行われ、フォーメーションラップの後、いよいよ300kmの九州ラウンドが始まった。

EXE AMG GT3

 鈴鹿ラウンド、富士ラウンドに続き、3度目のスタートドライバーを任された加納選手が、20番グリッドからレースを開始する。加納選手はスタート直後の混乱に巻き込まれて一旦順位を落としたが、前方のマシンのアクシデントに乗じて10Lap目に18位に浮上。

 予選後に変更したセットがピタリと決まり、加納選手は時折1分48秒台を叩き出すなど、上位チームの強豪ドライバーにも引けを取らない素晴らしいラップタイムでプッシュを続けた。

 チームはピットインのタイミングを、第二スティントの安岡選手が規定最大周回数となる18周目に見定め、ピットインの準備を進めていた。ところがちょうどその18周目、300クラスのマシンがコースオフして、マシン回収のためにセーフティカーが導入される事態となってしまった。

 22Lap目、レースが再スタート。ピットレーンオープンを待ち構えて、監督からピットインの指示が伝えられた。加納選手はピットイン直前、無線でリヤタイヤが無交換に堪えうる状況であることを伝えていた。

 給油とドライバー交替が行われる間にタイヤエンジニアが素早くタイヤのコンディションを確認、チームは迅速なピットワークでフロントタイヤのみを交換して、第二スティントの安岡選手をコースに送り出した。

 18番手でピットに入ってきたEXE AMG GT3は、見かけ上25番手でレースを再開する。

 安岡選手は1分48秒台のタイムを連続してレコード、27Lap目に自身のベストをマークするなど好調な走りを見せた。そしてレース中盤、すべてのマシンがルーティンピットストップを終えると、EXE AMG GT3は20位にポジションを戻していた。

 さらに安岡選手の激走は続き、前方のマシンのアクシデントに乗じて40Lap目には18位、44Lap目に16位と、少しずつポジションを上げていった。

EXE AMG GT3

 レースも終盤にさしかかる頃になると、次第に陽が傾き、路面温度が急速に下がり始める。安岡選手は、タイムの拮抗する前後のマシンとせめぎ合いながら、さらなるポジションアップのチャンスを狙っていた。

 プッシュをかけて一気に攻め上がりたいところだが、加納選手から引き継いでここまで守ってきたリヤタイヤも次第に摩耗が進んでおり、危険を冒せば目前のチームポイント3点も失いかねない。

 安岡選手は我慢の走行を続けて、ラスト7周、88号車にオーバーテイクされてひとつポジションを落としたが、ギリギリのファイナルラップに気迫で52号車をオーバーテイク。最終的に16位でチェッカーを受けてチームポイント3点を守り抜くことができた。

 Arnage Racingは、20番手から強豪チームを相手に健闘した加納選手、最後までポジションアップを諦めなかった安岡選手、好機を逃さず迅速なピットワークをしたメカニックがチーム一丸となって、難しいオートポリスのレースを無事完走、再びチームポイント3を獲得することができた。


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