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スーパーGT ニュース

投稿日: 2016.09.29 16:28
更新日: 2016.09.29 16:30

VivaC team TSUCHIYA スーパーGT第5戦富士、第6戦鈴鹿1000km レースレポート

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スーパーGT | VivaC team TSUCHIYA スーパーGT第5戦富士、第6戦鈴鹿1000km レースレポート

ハンディを抱えた中で良いリズムで戦えた決勝

 そして迎えた決勝です。実は今回の富士戦からバランスオブパフォーマンス(BOP)によって、マザーシャシー(MC)勢とJAF-GT勢の最大地上高+5mmと、給油リストリクターの径が小さく(給油の際の流速を遅くして給油時間を長くするため)なることが決定。FIA GT3勢との性能の均衡をはかる措置が取られました。

 MCは非力の為、燃費がいいマシンなので給油時間が短くできるというメリットを取れます。そして軽量であるのでタイヤの摩耗にもメリットがあり、FIA GT3とはピット時間が大幅に少ないのです。

 キャラクターの違いで1周のタイムは近いところにいるのですが、速い部分がまるで違います。簡単に言えば、コーナーが速いMC&JAF GT、ストレート加速がいいFIA GT3という感じです。

 面白いデータとして、このマシンで1年半くらいレースをしてきていますが、ここまでコース上で抜いたマシンは私がゼロ。タカミツは5台。抜かれたマシンはタカミツと合わせると述べ60台以上です(2016 RD5富士終わりの時点)。ですので、予選で前からスタートして上位を走るか、ピット時間を短縮して前に出るかという勝負になります。今回、MCの武器の部分に性能調整が入ったことによりさらに速さに磨きをかけることが必要になりました。

 我々の作戦は、給油に時間がかかるためにタイヤ無交換ということをスタンダードプランとして、私がスタートドライバーでいきました。スタートはポジションキープでいけたものの、ストレートで1台、また1台という感じで抜かれていき、12周を過ぎるころには18番手までポジションダウン(泣)それでもマシンバランスは良かったので、集団に離されることはなく無交換のタイヤを労わりながら着いていきました。

スーパーGT RD5 富士 VivaC 86 MC(#25)
スーパーGT RD5 富士 VivaC 86 MC(#25)

 そうこうしていた19周目にセーフティーカー(SC)が入ることになり、我々にとってはチャンス到来。前とのギャップが縮まることで、ポジションアップが可能になります。

 そこでSCが解除になる23周目に合わせてピットインを選択。予定通りタイヤ無交換で給油のみのピットアウト。ここで数台を抜いて……のはずでしたが、ここで今回のBOPがしっかり機能します。2本のタイヤ交換をしたFIA GT3の車両と同じピットストップタイムだったことでポジションアップならず。残念……。

 その後の展開はタイヤ無交換の中、タカミツが最後までコンスタントなペースで走ったものの、13位でチェッカーを受けるに留まりました。


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