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スーパーGT ニュース [PR]

投稿日: 2019.10.31 16:06
更新日: 2019.11.06 20:48

スーパーGTツインリンクもてぎ最終戦:GT500王座はWAKO’SとKeePerの実質一騎打ち。波に乗るキャシディの二冠なるか

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スーパーGT | スーパーGTツインリンクもてぎ最終戦:GT500王座はWAKO’SとKeePerの実質一騎打ち。波に乗るキャシディの二冠なるか

 11月2~3日にツインリンクもてぎで開催される2019年のスーパーGT第8戦もてぎ。シリーズ最終戦ということでGT500、GT300の両クラスともチャンピオンが決まる1戦だ。ここでは3車が権利を残すGT500、4車が残すGT300のチャンピオン争いの構図を確認しておこう。 

 シリーズ戦としては全8戦で争われている2019年のスーパーGT。4月13~14日の第1戦岡山で開幕したシーズンも、この第8戦もてぎでフィナーレを迎える。GT500は2020年からDTMドイツ・ツーリングカー選手権との共通車両規則『Class1(クラス1)』が採用されるため、現行規定車でのシリーズ最終戦ともなる。

 スーパーGTではポールポジション獲得ポイントと合わせて、1レースで最大21ポイントを獲得可能で、GT500ではランキング首位とそこから21ポイント差以内に入っている2台、具体的にはWAKO’S 4CR LC500の大嶋和也/山下健太、KeePer TOM’S LC500の平川亮/ニック・キャシディ、そしてMOTUL AUTECH GT-Rの松田次生/ロニー・クインタレッリがチャンピオン獲得の権利を残している。

 このなかでは7ポイントのリードでランキングトップに立つWAKO’S LC500の大嶋/山下組が唯一、“自力チャンピオン”の可能性を残しており、決勝2位以上に入ればライバルの順位に関係なく王座を手にできる。WAKO’S 4CR LC500のメンテナンスを行うチームルマンにとっては、名門復活なるか。ミスターGTとして現役を引退してWAKO’S 4CR LC500を率いる脇阪寿一監督にとっても、監督として初タイトルが懸かる一戦になる。

 WAKO’S 4CR LC500がチャンピオンの大本命であることは間違いないが、その大嶋/山下組を追うのが、2017年に史上最年少でチャンピオンを手にしたKeePer LC500の平川/キャシディ組になる。特にキャシディは1週前に2019年の全日本スーパーフォーミュラ選手権でチャンピオンを獲得したばかりで、今もっとも勢いがあるドライバーと言える。

 そのキャシディはスーパーフォーミュラチャンピオン決定後の記者会見で、スーパーGT第8戦もてぎに向けて「もちろんモチベーションは高い。僕たちドライバーは勝つために頑張っているし、僕のチームは完璧だと思っている。本当に強いチームだ」とコメント。国内2大カテゴリー制覇に意欲を示した。

「それにもかかわらず、僕はたまにチームにプレッシャーをかけることがある。それは何かが足りないというわけではなくて、完璧なレースをしたいという僕と彼らの気持ちだと思う。細かいところを完璧にしてレースをしたい。限界ギリギリで走ることが大事だ。スーパーGTのタイトルを獲得するために、ベストを尽くして頑張りたい」

 平川/キャシディ組は決勝4位以上が最低条件。そのうえでWAKO’S LC500の結果を待つことになる。残るMOTUL GT-Rの松田/クインタレッリ組は首位と20.5ポイント差、まさに首の皮一枚といった状況でポール・トゥ・ウインのフルポイント獲得が絶対条件。そのため予選結果次第ではチャンピオン獲得権を失うことになる。

2019GT500ポイント表
2019GT500ポイント表

 GT300クラスでチャンピオンを争っているのはARTA NSX GT3の高木真一/福住仁嶺組、K-tunes RC F GT3の新田守男/阪口晴南組、グッドスマイル 初音ミク AMGの谷口信輝/片岡龍也組、そしてリアライズ 日産自動車大学校 GT-Rの平峰一貴/サッシャ・フェネストラズ組の4台だ。

 このうち初音ミク AMGの谷口/片岡組、リアライズGT-Rの平峰/フェネストラズ組はポール・トゥ・ウィンが必須、かつARTA NSX GT3の高木/福住組がノーポイントでなければ王座には手が届かない。実質的にはARTA NSXの高木/福住組、K-tunes RC Fの新田/阪口組の一騎打ちといえる。

 第1戦岡山、第2戦富士で2位表彰台、第7戦SUGOで優勝している高木/福住組は2位に14.5ポイント差の大量リードを築いておりポールポジション+5位、または決勝で4位以上になれば、自力でチャンピオンを手にできる。

 そんな高木/福住組を追う新田/阪口組は決勝2位以上が必須という状況だが、2018年のGT300では最終戦で12ポイント差がひっくり返る逆転劇も起きており、勝機はある。

 両クラスとも一騎打ちの様相をみせるチャンピオン争いだが、2019年のスーパーGTはセーフティカーのタイミングなどにより事前予想とは異なるバトルが多く繰り広げられた。シリーズ最終戦はGT500が全車、GT300は2台を除いた車両がノーウエイトで挑むガチンコバトルだけに、最後まで目が離せないレース、そしてチャンピオン争いになるだろう。

2019GT300ポイント表
2019GT300ポイント表


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