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スーパーGT ニュース

投稿日: 2020.09.13 23:00
更新日: 2020.11.30 11:08

ADVICS muta Racing INGING 2020スーパーGT第4戦もてぎ決勝レポート

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スーパーGT | ADVICS muta Racing INGING 2020スーパーGT第4戦もてぎ決勝レポート

SUPER GT第4戦
FUJIMAKI GROUP MOTEGI GT 300KM RACE

ツインリンクもてぎ
決勝:9月13日
天候:曇り
コース状況:ドライ
決勝:16位

 SUPER GT第4戦は今季3つ目のサーキット、ツインリンクもてぎ(栃木県)において無観客レースとして開催。朝のうちは青空が広がり暑くなりそうだったが、やがて雲に覆われ気温路温共にこの時期としてはやや低めの中で決勝レースが行われた。ひとつでも上を目指して予選19番手からスタートを切る。

 雲が広がった11時40分から20分間のウォームアップ走行が行われ、予選後にセッティングを大きく変更した結果、6番手のタイムをマーク。ドライバーからも明るい表情がうかがえ、決勝レースに期待がかかった。

 気温27℃、路面温度34℃というコンディションの13時にフォーメーションラップが始まり、13時3分に300kmのレースがスタートとなった。スタートを担当した阪口はオープニングラップで順位を一つ上げ、さらに上位を目指して周回を重ねていたが、9周目にGT300車両とGT500車両が絡むアクシデントが起き、セーフティカー(SC)が導入された。これで阪口は順位をひとつ上げることになった。

 メインストレートで隊列が組み直され14周終了時点からレースは再スタート。このラップで阪口は順位をひとつ落とすも、縦に長い隊列の中でライバルに離されないような堅実な走りを続け、20周でピットイン。ここでチームはタイヤ無交換作戦を採り、ドライバー交代と給油のみとピット時間を短縮して小高をコースに送り込んだ。

 中盤他のチームがルーティーンのピット作業のためにピットインするたびに、小高は順位を上げて34周目には16位までポジションを戻した。しかし既にタイヤがタイヤかすを拾ってしまうというピックアップの現象が起きており、ラップタイムが上がらない状態で、2周連続で順位を落とすことになった。チームはここでタイヤ交換のためにピットイン。それまで履いていたタイヤより硬めのタイヤに交換してピットアウトしたが、これで順位は走行中の最後尾となる27位となった。

 500クラスのバトルによりコース上にパーツが落下したため、43周目に二度目のSC導入となった。ここで小高は前を走る車両との距離を詰めることができ追い上げ開始。交換した硬めのタイヤでもピックアップが起きてしまう中、小高は終盤に次々に順位を上げ、ファイナルラップにはポジションを4つ上げて16位でゴール。ポイントは獲得できなかったが、4戦連続で完走を果たし貴重なデータを集め次につなげることができた。

 次の第5戦は10月3~4日に今季3回目となる富士スピードウェイにおいて開催される。前回(第2戦)はポールポジションを獲得し初入賞を果たしたサーキットであり、このレースから観客を5,000人入れての開催となる。ファンの前で熱いバトルが展開できるよう、万全の準備をして臨む。

2020年スーパーGT第4戦もてぎ ADVICS muta MC86(阪口良平/小高一斗)
2020年スーパーGT第4戦もてぎ ADVICS muta MC86(阪口良平/小高一斗)

2020年スーパーGT第4戦もてぎ ADVICS muta MC86(阪口良平/小高一斗)
2020年スーパーGT第4戦もてぎ ADVICS muta MC86(阪口良平/小高一斗)

阪口良平
「ウォームアップですごく調子良いと思いましたし、思いどおりに走れ満タンでも行けると感じました。しかしレースで走り出すとGT3勢をなかなか追い抜くことができず、順位をキープして一斗につなぎました。まずは予選の順位が良ければ何かがあってもポイント圏内にいることができます。そういう位置を走れるように予選から組み立てなければいけないと思います。これまでトラブルなく走らせてもらいデータも積み重ねています。シリーズは半分消化しましたが、次からお客さんも入るので暴れたいと思います」

小高一斗
「最初からタイヤ無交換作戦ということでしたが、今回もピックアップが辛くてどうしようも出来ませんでした。タイヤを交換後は自分的には面白いレースが出来たと思いますが、後ろの方でやっててもちっともうれしくありません。次のここのレースに向けてデータが取れたことは良かったと思います。今回までのデータを元に次も頑張りたいですね。表彰台や優勝はまだ少し遠いかなと思いますが、まずはポイントを取りたいと思います」

田中耕太郎チーフエンジニア
「タイヤの無交換については、メーカーからできるというコメントをもらったので、じゃあやってみようということでやりました。最初のスティントでは良平さんにガマン強く乗ってもらい、最低周回数で入って無交換でした。しかし暫らく走るとタイヤはズルズルになってしまい17位から順位を上げることは難しいということで、もう一度ピットインして硬めのタイヤで出ました。しかしそっちもピックアップがついて、これも良い勉強になったかなという感じです。クルマもタイヤも良く分かってきたので、これを今後どうするか? 速さは出せるのですが、レースは300km走らないといけませんからね」


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