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スーパーGT ニュース

投稿日: 2020.09.13 23:19
更新日: 2020.09.13 23:23

LM corsa 2020スーパーGT第4戦もてぎ決勝レポート

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スーパーGT | LM corsa 2020スーパーGT第4戦もてぎ決勝レポート

S-GT2020 Rd4 MOTEGI Final
LM corsa REPORT
♯60 SYNTIUM LMcorsa RC F GT3

二人のドライバーがミスなく走ったSYNTIUM LMcorsa RC F GT3は予選17位から追い上げて、ポイント圏内まであと一歩の12位でフィニッシュ

9月13日 天候:曇り コース:ツインリンクもてぎ 路面:ドライ 気温:27℃、路面温度:34℃(スタート時)

 7月からスタートした「2020 AUTOBACS SUPER GT」は11月までの約5カ月間で8大会をこなすスケジュールが組まれていて、4月から約7カ月間で8大会を実施する本来の予定よりも詰まっている。そのため、シーズン開始から2カ月ほどだが、すでに今戦が4戦目となり前半戦が終了することとなる。

 第4戦の「FUJIMAKI GROUP MOTEGI GT 300km RACE」はツインリンクもてぎが舞台で、9月12日(土)に公式練習と予選、13日(日)に300kmの決勝レースが行なわれた。SUPER GTのスケジュールではツインリンクもてぎが最終戦となるのが定番となっていて、今回のような夏のコンディションで開催されるのは10年以上遡らないといけない。

 また、レース距離も最終戦で使用していたときは250kmで、今回は通常のフォーマットとなる300kmレース。各チームともにデータが不足していることが予想され、決勝レースは天候とともに荒れた展開になる可能性もあった。

 前日の予選では、先行車と0.015秒差で予選Q2進出を逃したSYNTIUM LMcorsa RC F GT3だったが、予選で試みたセットアップが路面コンディションと合っていたこともあり、決勝レースでは17番手からの追い上げが期待された。

 13日(日)は10時30分からのドライバーアピアランスで公式プログラムがスタート。11時40分からは20分間のウォームアップ走行が実施され、SYNTIUM LMcorsa RC F GT3には吉本大樹選手と河野駿佑選手の二人のドライバーが乗って、決勝レース前の最終チェックを行なった。

 300kmの決勝レースは予定通りの13時にスタート。レースウィークは天候が荒れることが予想されていたが、この日は朝から雨が降ることなくドライコンディションでのレースとなった。

 スタートドライバーを務めた吉本選手は1周目の前半セクションで3台をパスして14番手に浮上。しかし1台に抜き返され、1周目のコントロールラインを15番手で通過する。さらに上位を目指したいところだが、3周目にはペースが速い後続車にパスされて17番手に後退。

 6周目には自己ベストタイムの1分52秒225をマークするが、先行車の背後に追いつくまでにいたらない。9周目にGT500とGT300のマシンが接触したためにセーフティカーが導入される。レースは13周目に再開され、吉本選手は17番手から追い上げを図った。20周を超えると規定されているドライバー交代を行なうためにピットに戻るマシンが出始める。SYNTIUM LMcorsa RC F GT3は25周を走行して、ピットに戻り河野選手へのドライバーチェンジとタイヤ交換、給油を行なった。

 23番手でコースに復帰した河野選手は、29周目に1分51秒522の自己ベストタイムをマーク。熾烈な中団グループ争いのなかでポジションを守りながら、先行車を抜きにかかる。35周目、39周目、41周目に1つずつポジションを上げて18番手になると、そこで2度目のセーフティカーが導入される。

 5周のセーフティカーランを挟んで47周目にレースはリスタートする。再開直後に1台をパスして17番手になると50周目、56周目に前を走るマシンが後退したために15番手まで浮上。そして、ファイナルラップには先行する2台が後退したため59周目に13位でチェッカーを受けた。正式結果では6位でゴールしたマシンにペナルティが与えられたため、SYNTIUM LMcorsa RC F GT3はシーズン最上位となる12位となった。

 前戦の鈴鹿サーキット戦では予選と決勝レースともにペースが上がらなく苦しんだが、今戦では中団グループのライバル勢と遜色ないペースで周回し、ポイント獲得とはならなかったが収穫もあった。次戦の富士スピードウェイ戦では、上位入賞を目指して戦っていく。

2020年スーパーGT第4戦もてぎ SYNTIUM LMcorsa RC F GT3(吉本大樹/河野駿佑)
2020年スーパーGT第4戦もてぎ SYNTIUM LMcorsa RC F GT3(吉本大樹/河野駿佑)

■飯田章監督
「レースウィークは天候が悪くなる予想がありましたが、決勝レースはドライコンディションでの戦いでした。気温と路面温度が前戦よりも低かったため、チームとしては戦える要素となりました。展開としてはセーフティカーが前半と後半で2回入り、戦略の幅があれば他の方法を取れたかもしれませんが、前後半のパートをほぼ均等に分けました。結果的にはしぶとく粘れて12位となり、もどかしさもありますがゴールできて良かったと思います。気候が涼しくなればチームとしては前向きになるはずなので、次戦以降は上位で戦えるように準備していきます」

■吉本大樹選手
「スタートドライバーを担当しましたが、1周目で3台をパスできて状況は良かったです。しかし、周回を重ねるとペースが上がらなく単独での走行となりました。それでも前戦ほどの苦しさはなくレースができていたと思います。ピットインのタイミングをもう少し早くすれば、結果をみるとさらに上位に入っていたかもしれませんが、タイヤのライフなどを考慮すると今回の戦略がベストでした。今シーズンは一からセットアップなどを見直す必要があって苦戦していますが、気温が下がれば上昇する可能性があるので期待したいです」

■河野駿佑選手
「決勝レースは吉本選手からバトンを受けて後半のスティントを走りました。ピットアウトしたところが集団になっていて、アウトラップですがポジションを守れるように走りました。途中でセーフティカーが導入されたことでタイヤの摩耗を抑えられ、終盤もバトルすることができました。前戦よりもレースらしく戦えてポジションを上げられたことは自信に繋がります。それでも、現状では実力でトップ10に入ることができないので、今戦で得たデータなどを見直して次戦に挑みたいと思います」


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