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スーパーGT ニュース

投稿日: 2022.01.24 11:20
更新日: 2022.01.24 11:28

スーパーGTドライバー勝手にお悩み相談ショッキング Vol.21 福住仁嶺さん

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スーパーGT | スーパーGTドライバー勝手にお悩み相談ショッキング Vol.21 福住仁嶺さん

 ファンのために熱いレースを展開してくれるスーパーGTドライバーたち。SNS等でも散見されますが、所属するチームやメーカーによって差はあれど、多くのドライバーが“繋がり”をもっています。そんなGTドライバーたちの横の繋がりから、お悩みを聞くことでドライバーの知られざる“素の表情”を探りだす企画をお届けしております。今回もホンダドライバー同士のリレーで、TEAM KUNIMITSUの牧野任祐選手から、ARTAの福住仁嶺選手に繋がりました。

 しばしばSNS等でも見られる、気になる2ショット。「へえ、あのドライバーたち、仲良いんだ」とファンの皆さんも驚くこともあるのでは。そんなGTドライバーの繋がりをたどりつつ、ドライバーたちの“素”を探るリレートークがこの企画です。これまでの連載は、まとめページを作りましたのでぜひご参照ください。

スーパーGTドライバー勝手にお悩み相談ショッキングの連載まとめページです。
まとめページは画像をクリックorタップ!

「あまり悩みがない」という牧野選手からなんとか引き出したのは、「どこかに行ってするような趣味がない」という悩み。これに福住選手はどう回答してくれるのでしょうか……? ではいってみましょう。ちなみに取材日はだいぶ前ですが、掲載日はたまたま福住選手の誕生日となりました。おめでとうございます!

* * * * *

■趣味ってムズカシイ。

────そんなこんなでお時間いただきありがとうございます。この連載、ご覧になったことありますか?
福住仁嶺さん(以下福住さん):昨日初めて伊沢(拓也)さんの回を見ました。

──おお。ありがとうございます。ちなみに大前提として、『笑っていいとも!』は知っていますか?
福住さん:知っていますけど、僕はあまり見たことないですね。

──ふうむ。やはりそういう世代ですか。番組内で『テレフォンショッキング』というコーナーがあって、そのノリで次のレーシングドライバーのお友達を紹介してもらうということをやっています。今回は牧野任祐さんのお悩みを持ってきました。牧野さんのお悩み相談に乗ってあげてください。
福住さん:それで指名を受けたというワケですね。分かりました(笑)。

──彼はあまり悩みがないらしいんですけど、あえて引き出した悩みとして『どこかに行ってするような趣味がない』らしいのですよ。ゲームをしたり、ファッションが好きじゃないですか。ただ例えばゴルフに行ったり、どこかに出かける趣味がないというお悩みらしいんですけど、何かおすすめの趣味はありますか? あと福住さんは結婚して以降、新しい趣味などできました?
福住さん:服とかが好きだったら、その時点で僕より趣味はありますけどね。

──ちなみに、趣味は何かあります?
福住さん:正直言って趣味はないと思っていて、僕も同じような悩みはあります。(牧野)任祐も『外に行く趣味』と言っていますけど、たぶんアイツはアイツで、たぶんゴルフとかは向いていないと思ってやっていないんでしょうし。それこそ釣りとかも思ったんですけど……、でも『朝早い』とか『めんどくせえ』とか言いそう(笑)。釣りかゴルフか……、趣味といえば何ですかね? ちなにみヒラノさんは趣味ありますか?

──ワタクシはサッカー観戦が趣味ですねぇ(某Jリーグチームの20年以上のサポーターです。レースがないときは必ず現地観戦しています)。
福住さん:あ~スポーツ観戦的な。でも任祐は『外に出たい』という意味ですよね。

──ですねぇ。ただスタジアムに行くので、外には観にいきますよ。
福住さん:なるほど。……あとはスカイダイビングとかもいろいろなものが見えますよね。

──いいですねぇ〜。一度はやってみたいですな!
福住さん:いや、僕は遠慮しておきます(苦笑)。けっこう高所恐怖症なんですよ。空中ブランコとか観覧車もダメですね。乗れますけど立てないです。腰が抜けちゃって背中がもうゾワゾワしちゃうんです。

──分かる気もしますけどねぇ。
福住さん:僕は『所詮人間が作ったもの』だと思っちゃうと……。

──壊れる可能性があると思っているわけだ(笑)。
福住さん:はい。こういうことを言っていいのか分からないんですけど(笑)。

──レーシングカーも壊れるからね。
福住さん:そうなんですよ。いちおう何が起こるか分からないと考えたとき、『万が一あの場所で壊れたら』と考えると、もう焦りますよね。

──もうそのときにはどうしようもない。
福住さん:どうしようもないです。ちょっと話がずれちゃったんですけど、僕は今年野球観戦に一度行きました。ぜんぜん興味もなかったんですけど、機会があって見に行ったんです。今こういったコロナ禍のなかでワイワイできない状態で見に行ったというのもあって、けっこう静かではあったんですけど、その場の盛り上がりみたいなものを共有できたりするというのは、すごく楽しいなと思いました。自分がやらなくても、ただ観ていても楽しいじゃないですか。そういうところはやっぱりスポーツ観戦もいい趣味だなと思います。ただ、任祐はたぶん何かをやりたいんだと思います。

──誘ってくれる人とか、きっかけが必要だよね。
福住さん:(任祐は)ゴルフは一度回ったことあると言っていたんですけどね。そのときに魅力を感じなかったんだと思います。僕もそのひとりになっちゃっていますけど(苦笑)。メチャクチャ面白いとは思ったんですけど、僕はゴルフは『レースに支障が出ちゃう』と思って、すぐに『やべぇ、オレダメだ』と思ってしまいました。

──のめり込み過ぎちゃうということ?
福住さん:はい。

──なるほど。
福住さん:でも趣味って難しいと思います。本気になればなるほど、だんだんムカついてくるし、楽しいが本気になってイライラになっちゃったりするので、そう考えたら本当にスポーツ観戦はいいかもしれないですね。とりあえず観ているだけなら家でもできますし、外に行って片手にビール飲みながら盛り上がって……とかも面白いと思います。僕自身今は趣味がないんですけど、でも最近はいろいろなところにB級グルメ的なのを回りたいなということは思ったりもします。

──ほう。B級グルメ。最近どこかに行きました?
福住さん:ぜんぜん行けていないです。行けていないというか、これから考えてる感じですね。北海道や沖縄など、いろいろなとこに行って旅行みたいな感じで。結婚してからまだ新婚旅行もできていないですし、今はふたりでいられるので、ふたりの時間で美味しいものを食べたら楽しいじゃないですか。任祐に相手がいるかいないかは分からないですけど(笑)。

──そうだね。そういうのもいいよね。ちなみに奥さんは趣味ってありますか?
福住さん:趣味は寝ることじゃないですかね(笑)。お互い結構“陰キャ”なので家にずっと居てもあまり苦じゃないタイプです。なので、ふたりで観たいドラマやアニメとかを一気に観ちゃったりとかもけっこうやります。でも基本的にふたりで美味しいもの食べてるときがお互いいちばん幸せそうにしています。もう50~60歳くらいの人みたいになっちゃっていますけどね(笑)。

──本当にねぇ。アクティブ感がない(笑)。
福住さん:本当は旅館とかに行ってゆっくりしたいんですけど、今はこういうご時世なのでちょっと行きづらいですね。でも今後はそういうことをいろいろしたいなと思っています。あと、一度僕のトレーナーさんとテニスをしたんですよ。そのときはけっこう面白かったです。普通にテニスができるようになるまでは頑張ればそんなに時間がかからないんですよね。メチャクチャうまいか……とかはおいといて、普通にボールを返せるようになるとけっこう体も動かして息も上がるので、トレーニングがてら面白い……みたいなことありました。

 とか言って、だんだんとうまくなってくるとまたムカついてくるんですよね(笑)。だから趣味って難しいなと思います。釣りだって夜中とか朝に出て行って1匹も釣れなかったら絶対に腹立つじゃないですか。なので、僕は平和に美味しいもの食べるみたいな感じでいいかなと思いますね。

──なるほど、分かりました。とりあえず牧野さんにはスポーツ観戦的なものをおすすめしておくということで。
福住さん:そうですね。外に出るのであれば、それこそ美味しいもの食べるとか。たぶんアイツはレース以外で、めちゃくちゃガチンコで趣味でも本気になるみたいなのはないタイプだと思うので、スポーツ観戦とか旅行がいいかなと。僕もしょっちゅうアイツとゲームをしていますからね。それもひとつの趣味みたいなものです。

──でも、たまには外に出たほうがいいぞ……ということにしておきましょうか。
福住さん:はい。僕も同じ悩みなので、あまりいいアドバイスができないんですけど。

牧野任祐と福住仁嶺
牧野任祐と福住仁嶺
ARTA NSX-GT
ARTA NSX-GT

■まわりを気にしすぎてしまうんです

──そんなこんなで、福住さんは悩みはありますか?
福住さん:悩みですか……?

──最近の若者は悩まないのかねぇ。
福住さん:めっちゃ悩んでますよ。やっぱり相手の気持ちをどう察するかなど。

──そんな悩みは以前、阪口晴南さんが語っていましたよ。
福住さん:いや、アイツは僕とは絶対違いますよ。そうですね……この世の中、どう人と接して生きていくかというところですかね。失礼ないようにとか、人間関係とか、そのあたりに対して自分が結構深く考えて敏感になってしまうタイプなので、たまにちょっと『生きづらいな』と思うときがあります。それと『どうやったら速く走れるんだろう』ということですかね。

──なるほど。その人と接する悩みは具体的に何かエピソードがあったりする?
福住さん:ザックリですけど、“ある人がした行動に対してどういう意味でそれをしたのか、何も特に意味がないのか”みたいな、そういうときに自分なりに解釈して、けっこうマイナスの方に捉えてしまうときが多いのと、それに対して余計なことをつけ加えてしまって、自分で自分の首を絞めちゃうときがあるんです。要は『まわりを気にしすぎてしまう』ということだと思います。もっと自分らしく生きられれば楽なのかなと思ったりもするんですけど、それは難しいなと思います。

──難しい悩みだね。
福住さん:突然真剣な話になってすみません(苦笑)。

──そんなんぜんぜんいいですよ。
福住さん:あと、もちろん伊沢さんが言っていた『レーシングドライバー引退後の人生』も、どのスポーツ選手、どの人間にもあると思います。

──それはあるよね。なるほど。ではそのお悩みを誰に聞いて欲しいですか?
福住さん:完全に今はホンダ系で来ていて、野尻(智紀)さん指名されていないですよね? 完全にこの流れは野尻さんですよね(笑)。もし、ここで僕の悩みが大湯(都史樹)に行ったら、アイツはそういうのまったく分からないタイプなので、いちばんヤバい返答になって炎上しても困りますし。いちばんそのあたりで繊細な野尻さんにバトンを渡したいと思います。

──野尻さんは答えてくれるかな?
福住さん:『いや~僕もなんですよ~』って言うかも(笑)。スーパーGTのドライバーなら誰でもいいんですか? え~迷うな。誰に指名しよう……。じゃあ悩みではないんですけど、ひとつ『どうやってうまく夫婦生活を築いていくか』みたいな話を出すと結婚している人から選べるじゃないですか。

──誰でもいいですよ。
福住さん:でもここでホンダから路線を外したら絶対に伊沢さんから怒られるじゃないですか。

──誰かが伊沢さんの圧にあえて打ち勝ってほしい気もしてる。このままだとずっとホンダで続いちゃうから誰かが外さないと。
福住さん:伊沢さんは誰からバトンを渡されたんですか?

<<ちょっと人選でウダウダしてしまったので中略>>

──……誰でもいいですよ。野尻先輩を推してもいいですし。
福住さん:流れとしては野尻さんだなと思いますけど……。

──たぶん野尻さんに行ったら、あえてホンダから外してくれそうな気もする。
福住さん:そうなんですよね。いちおう先輩に回しとかないといけないと思ってしまいます。ちなみに晴南は誰に回したんですか?

──晴南くんは新田守男さんに振ったね。
福住さん:じゃあ高木さんで行きましょう!

──……え〜と、高木さんというと、あの高木真一さんということ(軽くデジャヴ)? じつは新田さんから高木さんに行ってまして。
福住さん:いい人が見つかったと思ったのに! ええ……。めちゃくちゃ迷う。みんな迷わないでスパっと言っていますよね?

──いや、文章上省略されてるだけでみんなけっこう迷ってますよ。だいたいここで5分は考えてる。
福住さん:めっちゃ考えちゃうな。もう今も悩みが出ていますよ。まわりの目を気にしていますからね。せっかくホンダに回してもらったということと、あと伊沢さんの『今外しちゃうとなかなかホンダに帰ってこない』というひと言が頭に入ってきているので、よけいに気にしちゃいます。

 う~ん……GT……野尻さん、大湯、任祐、尚貴さん……。あっ! じゃあ大津(弘樹)くんでいきますか! 逆に大津くんはずっとあんな感じじゃないですか。本音は言わないかもしれないですけど、中身はどういう感じで生きているか気になりますよね。

──たしかにそうだね。……あれ? 大津くんは新婚さん?
福住さん:じつは僕の次の3月ぐらいに籍を入れていますね。

──あれ。聞いてないな。
福住さん:あれ? 言っちゃっていいんですかね? みんな知っていますよね。たぶん指輪でバレているので知っていると思います。なのでSRSも結婚も同期なんです。(編注:大津選手に公表していいかは確認しておきました。詳細は次回!)

──じゃあ大津くんで行ってみましょう。
福住さん:現在の新婚ホヤホヤの夫婦生活はどうかということと、人間として何を心がけているかみたいなことをちょっと聞きたいです。でも大津くんも絶対マジメなことしか言わないからな~。

──ちょっとインタビュアーの力量が問われるので頑張りますよ。
福住さん:もし大津くんがこのコーナーを見たことないと言ったら、『みんなすごい適当だから』と言ってみてもらってもいいですか(笑)。じつは僕のふたつ上なんですけど、『先輩』って讃えてもらっています。

──そのあたり、みんなステップアップしてきた順で見るけど、大津くんはじつは年齢が上なんだよね。
福住さん:そうですね。僕のふたつ上なので27の年なんです。大津くんにバトンを渡してもらって、たぶんそこから何となく、道上さんは選べないし、伊沢さんも選べないので、たぶん野尻さんになると思います。

──そうだね。そういうルートで行きましょう。ありがとうございました!

野尻智紀と福住仁嶺
野尻智紀と福住仁嶺

* * * * *

 というわけで次回は、2021年にはスーパーフォーミュラで初優勝も飾り、伸び盛りの大津弘樹選手に繋がりました。ホンダドライバーのリレーはまだ続きますよ〜。次回もお楽しみに!


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