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スーパーGT ニュース

投稿日: 2022.08.29 03:06
更新日: 2022.08.29 03:07

ARTA NSX GT3 2022スーパーGT第5戦鈴鹿 決勝レポート

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スーパーGT | ARTA NSX GT3 2022スーパーGT第5戦鈴鹿 決勝レポート

3位圏内を走行も原因不明のトラブルで惜しくもリタイア
 スタートドライバーは木村偉織選手だ。木村選手はふたつポジションを上げ、6番手で1周目のメインストレートに戻ってきた。木村のペースは良いが、なかなか順位を上げることができない。チームからはタイヤを温存しながらペースを保つように無線で指示が出た。木村のペースは安定していて、500クラスのラップダウンになるタイミングでもタイムの落ち込みがほとんどない。

 木村は17周目にルーティンのピットイン。予定どおりの給油時間で木村をコースへ送り出した。ピットインが済んでいる車両のなかでは木村がトップを走っていることが無線で伝えられた。この時点でポジションは13番手。ペースは非常に良く、22周目には9番でまでポジションを回復。

 23周目にはトップグループがルーティンのピットインを行い、木村は表彰台圏内の3番手に浮上。さらに26周目には2番手までポジションを上げる。

 トップ車両がようやくピットインを行い、木村は待望のトップに立つが、タイヤのグリップダウンが激しく、2番手グループのペースが速く、木村はその周のS字で抜かれてしまう。38周目のダンロップコーナーで3番手にポジションを落とすが、この周でルーティンのピットインを行い、武藤英紀選手に交代。15番手でコースに戻り、フレッシュタイヤで前車を追う。

 44周目に130Rで300クラスの車両がクラッシュ、セーフティカーが導入される。この時点で順位は7番手。クラッシュ車両の回収が終わり、50周目にリスタートが切られた。見た目の順位は5番手だが、実質2番手でレースを展開していった。トップを追うが、3番手グループのペースも速く、ここからデッドヒートが繰り広げられた。

 武藤はフロントタイヤのグリップに悩まされ、3番手に順位を落としてしまう。そのまま順位をキープしながら走行していたが、64周目のS字で車両トラブルが発生してしまい、完走はならなかった。表彰台圏内を走行していただけに残念なレースとなってしまった。しかし、ここ3戦続けてレースペースは非常に良いので、次のレースに期待したい。

土屋圭市アドバイザーのコメント

「8番手スタートで偉織が2スティントで3番手までポジションを上げてくれて、武藤に代わって表彰台は獲れると思っていましたが、前回の富士と同じ電気系統の症状が出てしまいました。そのまま走ってもクルマに良くないので、そこで止めることにしました。応援してくださったみなさまには申し訳ございません。次までに原因究明してSUGOに向かいたいと思います」

岡島慎太郎エンジニアのコメント

「レースは残念な結果になってしまいました。クルマのパフォーマンスは上がっていて、ポジションも表彰台圏内まで上がっていたと思いますが、クルマのセットに関してはロングのペースは見直す必要があると思っています。その前にクルマに起こっているトラブルを追求することが先決なので、次回のレースまでに完璧に調べ上げたいと思っています」

武藤英紀選手のコメント

「木村選手が追い上げて、交代したときは混乱のなかで順位が分からず走っていましたが、もうちょっとタイヤ交換して燃料積んでペースを上げられると思っていたのですが、燃料が重いときはなかなかペースを上げられなくて、減ってきてからペースが上がってフィーリングも良くなってきたのですが、トップも見えていたので、もうワンチャンス何かを作りたいなと思っていました。前回と同じような感じのトラブルが出てしまったので、残念ではありましたが、クルマを止めました。良いポジションを走っていたので非常に残念です」

木村偉織選手のコメント

「スタート担当させていただき、2スティント走って、終盤武藤さんにバトンを渡す作戦でした。スタートはうまくいって、いくつかポジションを上げることができました。そこから先はなかなかペースを上げられず、淡々と走る感じでした。タイヤを変えてからは表彰台に登れる位置までポジションを上げることができました。武藤さんも懸命な走りをしてくださって、今シーズン初の表彰台に登れる手応えがありました。2大会前から続いているこのトラブルをチームとしても解決の糸口が見えていない状況なので、不安な部分もありますが、次の大会までに本当に何とかしないといけないと思っています。去年のSUGOは良かったと聞いているので、しっかり走って結果を出したいです」


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