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スーパーGT ニュース

投稿日: 2022.11.05 21:33
更新日: 2022.11.05 21:46

予選を終えてさらに警戒し合うニッサンZのタイトル候補2台。12号車と3号車の決勝への手応え/第8戦もてぎGT500予選

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スーパーGT | 予選を終えてさらに警戒し合うニッサンZのタイトル候補2台。12号車と3号車の決勝への手応え/第8戦もてぎGT500予選

 モビリティリゾートもてぎで開幕した2022年のスーパーGT最終戦。予選から緊迫した争いとなったGT500クラスでは、2.5ポイント差で逆転を狙う12号車カルソニック IMPUL Zが3番手を獲得し、3号車CRAFTSPORTS MOTUL Zが4番手と揃って上位グリッドにつけた。タイトルを争う同じ陣営の2チームに、予選後の手応えを聞いた。

■バケット渾身のアタックで今季ベストグリッド獲得の12号車。平峰一貴も「楽しみ」と笑顔

 午前中の公式練習でトップタイムを記録し、最終決戦に向けて好調なスタートを切った12号車。その勢いは、予選になっても衰えることはなかった。Q1では平峰一貴が担当し、1分36秒244をマーク。激戦のQ1でギリギリ8番手通過を果たした。続くQ2ではベルトラン・バケットがステアリングを握り、各コーナーで火花を散らしながら1分35秒752と大幅にタイムを伸ばし、3番グリッドを手にした。

「まずはフリー走行でトップタイムを取れたのが良かったし、すごくポジティブな状態で午後の予選に臨めた。そこでも良いアタックができて3番手を獲得できた。チームが素晴らしい仕事をしてくれて、今シーズンではベストグリッドだし、なにより3号車の前で予選を終えられたのは大きい。決勝ではそのままの順位を維持したい」と、笑顔のバケット。それもそのはず、実は12号車としては今季ベストの予選結果だったのだ。

「今シーズンは予選のペースに苦労していて、良くても7~8番手くらいだった。それが、この最終戦で今季ベストのグリッドポジションを獲得できた。本当にチームが素晴らしい仕事をしてくれた。特に前回(第7戦オートポリス)から今回で予選ペースを大きく改善することができた。すごく良い予選だった。何より3号車の前に出られたというのが、今日一番の収穫だった」と、バゲット。

2022スーパーGT第8戦もてぎ ベルトラン・バゲット(カルソニック IMPUL Z)
2022スーパーGT第8戦もてぎ ベルトラン・バゲット(カルソニック IMPUL Z)

 今回の予選では同じくタイトルを争う17号車Astemo NSX-GTが10番手に沈んだ一方で、奇跡の逆転を狙う100号車STANLEY NSX-GTがポールポジションを奪った。バケットはホンダ勢の動きを警戒しつつも、一番のライバルは3号車になるだろうと予測した。

「100号車とはポイント差も大きいし、仮に彼らが優勝したとしても、僕たちが表彰台圏内に入れば問題ないと思っている。もちろん17号車の存在も気をつけなければいけない。予選ポジションでは後方になったけど、レースでは何が起こるか分からない。FCY(フルコースイエロー)やSC(セーフティカー)の導入タイミングで、流れが大きく変わることだってあり得る。だから、明日は運も必要になるだろう」

「でも、もっとも警戒しなければいけないのは3号車だ。彼らは間違いなく決勝でも強いとも思うし、ミシュランタイヤはロングランが強くて、スティントの後半で速さをみせる傾向があるから、予選で前に出たからと言って油断はできない。たぶん彼らが一番のライバルになるだろうから、そこに打ち勝つために今夜しっかりとデータを見直して、明日のウォームアップも含めて、決勝に向けてさらに良いセットアップを見つけていかなければいけない。レースはタフな展開になるかもしれないけど、とにかくベストを尽くすことだけに集中したい」

 相方を務める平峰も「タイムとポジション自体は良かったのかなと思います。ただ、大事なのは明日なので。明日も同じような内容で終えられると良いですけど……何も変に期待することなく、いきたいですね」と、予選を振り返るコメントとしては控えめだったが、その表情からはかなりの手応えをつかんでいる様子だった。

「こういう経験は、なかなか出来ないことですからね。いつもピリピリした感じでやってはいるのですけど、最終戦でシリーズタイトルを争っているという経験は今までなかったので、すごい楽しみだなと思っています。もちろん、よい緊張感もあるし、チームのみんなも感じていることなので、しっかり自分たちの持っている力を出し切りたいなと思います」

 また、ライバル勢のグリッドポジションについては「(ライバルのポジションを)気にしているとか気にしていないとかではなくて、みんなお互いに良い意識を持ってやっているので、正直走ってみないと分からないところがあります」と冷静に分析している様子。

 決勝のログランペースについても「悪くはないと思います。それが周りと比べてどうなのかは、これからミーティングをして、みんなで確認しますけど……今のところは悪くはなさそうですけど、別に飛び抜けて僕たちが良いわけでもないので、良い勝負になるのだろうなと思っています」と語っていた。

■次のページへ:「悔いが残る予選」と3号車の高星明誠。12号車の後ろの順位に悔しさを滲ませる


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