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スーパーGT ニュース

投稿日: 2023.04.19 23:40
更新日: 2023.04.19 23:44

TGR TEAM SARD 2023スーパーGT第1戦岡山 レースレポート

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スーパーGT | TGR TEAM SARD 2023スーパーGT第1戦岡山 レースレポート

DENSO KOBELCO SARD GR Supra
開幕戦岡山、殊勲の8位フィニッシュ!
〜ベストメカニック・ZFアワード受賞〜

2023 SUPER GT 第1戦『OKAYAMA GT 300km RACE』(4/15ー16)
岡山国際サーキット(1周3.703km)
入場者数:予選7800名、決勝14500名 合計22300名

 4月16日(日)、今季開幕戦となるSUPER GT第1戦『OKAYAMA GT 300km RACE』の決勝が行われ、 DENSO KOBELCO SARD GR Supraは、トップタイムをマークした公式練習走行中の激しいクラッシュから何とか決勝日の朝までに修復し、GT500クラスの最後尾からスタート。

 雨が激しく降ったり止んだりでフルコースイエロー(FCY) やセーフティカー(SC)導入、そして赤旗中断などが幾度もあり非常に荒れて混乱する中で、落ち着いたレースを展開。着実にポジションアップを果たし、スタートから7つ順位を上げる殊勲の8位フィニッシュ。

 ドライバーポイントは3点を獲得、チームポイントは6点を獲得し、ともにランキング8位。またメカニックの頑張りに栄えある、ZFアワードを受賞した。クラッシュで予選出走できずと波乱の幕開けとなったが、応援して頂いた皆様やご協力して頂いた皆様のおかげで挫けず最後まで諦めない気持ちで決勝出走までたどり着き、殊勲の結果を得られたことはチームとしての強さを増した2023年シーズンの開幕となった。

■事前情報

 週末、いよいよ2023年シーズン開幕を迎える。2年目のコンビとなる関口雄飛選手と中山雄一選手。4シーズン目の指揮を執る脇阪寿一監督。そして、今季新体制で強化を図ったエンジニアリング/メカニック体制。

 オフシーズンテストでコミュニケーションを重視してチームとして一体感とレベルを上げ厚みも増し、より堅強となった。シーズン前の各テストではロングランでペース良く、データ蓄積を重視して実戦的な取り組みを積み重ね続けてきたDENSO KOBELCO SARD GR Supra。チームメンバー全員がこれまで地道な準備を続けてきており、高まる期待を感じる今季の開幕戦。

 舞台となるのは岡山県東部の山間部・美作市にある岡山国際サーキット。4月15日(土)午前に公式練習、午後にノックアウト方式(Q1、Q2)の公式予選、16日(日)決勝は13時30分スタートの300km(82周:約2時間)で争われ、 ドライバー交代を伴うピットストップは1回が義務付け。サクセスウェイトは各車とも0kgのノーウェイトの真っ向勝負となる。

 岡山国際サーキットは過去にF1も開催され『ミニモナコ』とも呼ばれたこともある中低速中心のテクニカルコース。1周約3.7kmとコース距離が短くコース幅も狭く、スリリングなパッシングシーンが手の届きそうな目の前で見られ、迫力と興奮が味わえるサーキット。

 また感染予防対策として昨年まで行われてきた様々な規制が緩和され場内イベントも多数予定されて、サーキットの賑わいも戻ってくる。昨年同大会では決勝こそ不具合で順位を落としたが予選で2位と気を吐いたDENSO KOBELCO SARD GR Supra。脇阪寿一監督のもと、チーム一丸となって開幕ダッシュを決めるべく、勇猛果敢に勢い良く勝利を目指していった。

■公式練習走行

 16日(土)9時10分から開始された公式練習走行は、開始から次第に雨が激しく降り、気温13度/路面温度14度のコンディション。難しい状況の中で関口が7周目に1分31秒164のトップタイムを早々に叩き出す。

 のちにGTAのインタビューに関口は、

「走りはじめはタイヤが温まりにくかった。硬めのタイヤを選んでコースインしたので、走るごとにタイヤが温まってきてグリップするようになるとタイムも感触も良くなってきた。ただ、この時点ではタイムを出すことが目的ではなかったので走りながらクルマのセットに若干の不満もあったのでセッティングも変えたかったし、時間にも限りがあるのでピットに戻ることにした」

「そんな中、インラップでもセクターベストで来ていたので、もしそのまま走っていたら更にタイムは出せたと思う。その後、セットを変えて反応を見たが、あまりうまくいかなくて……。雨がさらに強くなってきて明日の決勝でも雨になる可能性もあると考え、走れるうちに感触をわかってもらうため中山と交代をリクエストしました」と答えている。

 11周目から中山雄一選手と交代。雨量が更に多くなりコンディションが悪化していく中、13周目1コーナーでスピン。問題ないとのことで走行を続けた14周目、モスエスT4の緩やかながら高速S字区間の左から右への切り返し区間で、川のように流れている雨の状況に足元をすくわれスピン。そのまま減速せずに横に滑ったままコースオフ。スポンジバリアにヒットした直後にクルマが回転しながら舞い上がる激しいクラッシュとなり、 クルマが大きな損傷を受けて万事休す。

 レスキューに救助された中山は自力で歩いたが、そのまま救急車に乗せられてメディカルチェックを受けることに。幸い中山には怪我なく、そのほか障害もなく、ドクターから次の走行の出走許可も得られるほど。車両については残念ながら公式予選までに修復ならずとなった。

 決勝へ向けて、必ずやグリッドにクルマを並べるべく、大阪トヨペットLM Corsaチームほか大勢の温かい援助や差入れを受けつつ、脇阪監督自らルーフのマーキングをかってでるなど、全員野球でチームメンバーによる懸命な修復作業が決勝日朝の6時まで続くこととなった。

2023スーパーGT第1戦岡山 DENSO KOBELCO SARD GR Supra(関口雄飛/中山雄一)
2023スーパーGT第1戦岡山 DENSO KOBELCO SARD GR Supra(関口雄飛/中山雄一)


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