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スーパーGT ニュース

投稿日: 2023.05.05 15:03
更新日: 2023.05.05 15:04

muta Racing INGING 2023スーパーGT第2戦富士 決勝レポート

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スーパーGT | muta Racing INGING 2023スーパーGT第2戦富士 決勝レポート

スーパーGT 第2戦
FUJIMAKI GROUP FUJI GT 450KM RACE

富士スピードウェイ
決勝:5月4日
天候:晴れ
コース状況:ドライ

決勝:2位

 2023年スーパーGTシリーズ第2戦の決勝レースはゴールデンウィークの富士スピードウェイにおいて450kmレースとして開催。前日同様天気にも恵まれ、5万人近いファンがサーキットに詰めかけた。そして今年は最後までアクシデントもなくフルコースイエローやセーフティカーの導入もなく、スタートから終盤まで手に汗握るバトルが展開された。

 前売り券完売となった今回のレースは、朝早くからサーキット周辺に渋滞が発生するほどの賑わいで、決勝日は4万8500人(2日間で8万200人)ものファンを集めた。朝早くは雲もあったがやがて取れて、爽やかな五月晴れの中決勝レースが行われることになった。決勝前のウォームアップ走行ではトップと僅差の2番手のタイムをマークして、決勝での活躍が期待された。

 13時37分、450kmのレースがスタート。今回のレースは給油のためのピット作業が2回義務付けられており、5番手スタートだった堤は作戦どおり1周でピットインし少量の給油だけでピットアウト。25番手でコースに戻り、思いどおりのペースを保って前を走る車両を追っていった。

 GT300クラスの隊列に追いついた堤は一台一台と追い抜き、レースの約1/3経過の31周目には4番手まで順位を上げ、34周ですべての車両が1回目のピットインを済ませると、10秒ほど後方に2番手の52号車スープラ、さらにその30秒ほど後方にポールシッターの56号車GT-Rを従えたトップに立った。

 レースの折り返し点、46周で堤は予定どおりのピットイン。ここで給油、タイヤ4本の交換、そしてドライバー交代をミスなく済ませ、平良が15番手でコースへ出た。レースも2/3を経過した61周でトップの56号車GT-Rがピットイン。作業を済ませ平良の後方でコースに戻った。63周の時点で平良は同一周回の4番手96号車RC Fに追いつくもなかなかこれを追い抜くことができない。その間に9秒以上あった56号車GT-Rとの差が徐々に縮まっていった。

 70周目のコカ・コーラコーナーで平良はようやく96号車をかわしトップに立った。2番手の56号車GT-Rとの差は1.7秒ほどでこれを最後まで守り切りたいところ。

 しかし80周目のダンロップコーナーでGT500車両にラインを譲った際に、相手が膨らみ平良は接触を避けて同様に膨らみ失速。ここへ56号車GT-Rが追いつき、最終コーナーで並ばれ1コーナーで前に出られてしまった。平良は諦めずこれを1秒以内の差で追いかけ、隙あれば逆転のチャンスをうかがった。

 ファイナルラップとなった93周目のGRスープラコーナーで、56号車GT-Rのペースが鈍り、最終コーナーで平良はインを突いたが追い抜くまでには至らず。わずか0.579秒差の2位でチェッカー。新体制となって2戦目で表彰台を獲得、ドライバーランキングは5位となった。

2023スーパーGT第2戦富士 muta Racing GR86 GT(堤優威/平良響/加藤寛規)
2023スーパーGT第2戦富士 muta Racing GR86 GT(堤優威/平良響/加藤寛規)

第3戦は6月3〜4日に鈴鹿サーキットにおいて450kmレースとして開催予定。

堤優威

「僕たちJAF GT(GTA GT300)勢はFIA GT3勢に対しストレートでは不利で、前にいられるとポテンシャルを発揮できないということで、1周目にピットに入って給油を済ませクリーンな場所で走ることにしましたし、作戦は本当にうまくいきました。タイヤのマネジメントも完璧にできていたと思うのですが、やはり96号車に引っかかってしまったのは大きかったです。チームの誰もがミスなく全力で戦った結果だったので、この悔しさを忘れずに次戦以降勝てるように頑張ります」

平良響

「トップで僕に任された後に2位に落ちてゴールという悔しいレースになりました。しかも最後に抜けるチャンスもあったところで抜ききれず、もうひと頑張りしないという気持ちです。今回はGT500からの抜かれ方を学べたので、次以降はもっとレベルアップして挑みたいと思います。それにしても96号車を抜きあぐねている間に56号車に追いつかれたので、あれが大きかったです。最後まで1回は勝負を仕掛けようと思っていたのですが、もう一歩でした。それにしても悔しいです」

加藤寛規

「前日のミーティングで若いドライバーふたりで戦おうということで、レースを見守る側にいたのですが、走っている方が気持ち的にも楽ですね。終盤は無線では何も言わず(平良に)任せていたのですが、でも最後に勝負を仕掛ければ相手もミスするかもしれないと、力が入ってしまいました。1周目にピットインする作戦は本当にうまくいきました。それにしても、できれば勝ってサクセスウェイトを積みたかったですね。また優勝できるチャンスはあると思うので頑張ります」

2023スーパーGT第2戦富士 muta Racing GR86 GT(堤優威/平良響/加藤寛規)
2023スーパーGT第2戦富士 muta Racing GR86 GT(堤優威/平良響/加藤寛規)


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