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スーパーGT ニュース

投稿日: 2023.06.04 14:02

LMcorsa 2023スーパーGT第3戦鈴鹿 予選レポート

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スーパーGT | LMcorsa 2023スーパーGT第3戦鈴鹿 予選レポート

S-GT2023 rd3 Suzuka QF
LMcorsa REPORT
♯60 Syntium LMcorsa GR Supra GT

公式練習から好調さを示したSyntium LMcorsa GR Supra GTは
予選Q1を吉本選手がクラス3位で突破すると
予選Q2を担当した河野選手がミスなくまとめ3位を獲得

『AUTOBACS SUPER GT 2023 SERIES』の第3戦となる鈴鹿サーキットラウンドが、6月3日(土)~4日(日)の2日に掛けて開催されている。

 鈴鹿サーキットのある近畿・東海地方はレースウィークに入った5月29日(月)に梅雨入りし、併催レースの練習走行やスーパーGTの設営などが予定されていた6月2日(金)は、太平洋側が雨雲につつまれ影響で大雨に見舞われた。

 だが、公式練習と予選日となった3日は、前日の荒天とは打って変わり晴れ間も見えるほどの天気となる。風は強いものの路面コンディションはドライとなり、晴天のもとで予選日は進んでいった。

 ゴールデンウォークに開催された第2戦の富士スピードウェイ大会では、ウォームアップ走行時に車両トラブルが発生し、直後の決勝レースでも同じ症状により完走は果たしたもののノーポイントに終わった。

 マシンとの相性が良いとされていた富士スピードウェイでポイントを獲得できなかったことはシリーズを考えると痛手だが、第3戦もGR Supra GTが得意とする鈴鹿サーキットが舞台となる。

 また、鈴鹿サーキットはLMcorsaの母体となる大阪トヨペットグループの本拠地からもっとも近いコースで、社内イベントを開催するなどの馴染みもあり毎回多くの応援団が駆け付ける。そのため、是が非でも前戦の雪辱を果たしたいところだ。

 第3戦の走り始めとなった公式練習は、予定より5分遅れの9時15分から11時まで実施された。Syntium LMcorsa GR Supra GTには吉本大樹選手が乗り込み、持ち込んだマシンの状況が良いことを確認するとタイヤのチェックに移行する。

 3回のピットインを挟み14周を走行すると、河野駿佑選手にドライバーチェンジ。持ち込みのタイヤに合せたセットアップを試すと、その後は決勝レースを想定したロングランのテストを実施。

 ライバル勢に対して多少の遅れはあるというがロングランもしっかりと行え、想定していたメニューは順調に消化した。公式練習の結果は、吉本選手がマークした1分58秒151がベストタタイムでGT300クラスの27台中9番手となった。

<気象データ>
気温:25度、路面温度:40度(予選Q1時)

<予選>
 公式練習のあとには20分間のFCY(フルコースイエロー)訓練とサーキットサファリが実施され、両プログラムの間もセットアップを煮詰めていき、予選を迎えた。午後になると風が強く吹き付け、ホームストレートが追い風となる反面、S字はかなりの逆風となった。

 GT300クラスの予選Q1は参戦する27台を2組にわかれ、上位8台ずつが予選Q2へ進出しポールポジションを争う。予選Q1を担当したのは吉本選手で、コースオープンとともに走行を開始。アウトラップから3周にわたってウォームアップを行うと4周目にアタックを行う。

 S字からデグナーコーナー先までのセクター2で全体ベストタイムを記録すると、公式練習のベストタイムを約1秒上回る1分57秒247をマーク。ライバル勢もタイムを伸ばしたが、トップから0.163秒差の3番手で予選Q1を突破した。

 GT500クラスの予選Q1を挟んで実施された予選Q2は河野選手がSyntium LMcorsa GR Supra GTに乗り込んだ。河野選手も吉本選手と同じく3周にわたってタイヤやブレーキに熱を入れると4周目にアタックを開始。

 鈴鹿サーキットは約5.8kmの長いコースだが、ミスなくまとめて1分56秒454のタイムを記録すると、タイム掲示モニターの3番目にSyntium LMcorsa GR Supra GTが表示された。河野選手は翌周もアタックを続けたが、前周のベストタイムを更新するのが難しいと判断し、最終的にはピットへ戻った。

 結果として1分56秒454のタイムは3位のままで、明日の決勝レースはセカンドローの3番手からスタートとなる。

 第3戦の決勝レースも通常の1.5倍となる450kmで、チームによって戦略がわかれてくる。チームワークが強みのLMcorsaは、ミスなく走り切りホームコースに駆け付けた多くの応援団を歓喜に包むことが期待される。

●以下コメント
<飯田章監督>

「公式練習後のドライバーのコメントだと予選に向けて懸念材料もありましたが、コースコンディションとマッチしたことで好結果を得られました。決勝レースを3番手から向かえられることは久しぶりで、良い予選だったと思っています」

「決勝レースも気を抜くことはできませんが、チャンスが巡ってくることもあるので、ポジションを死守するよりも攻めきって前に立ちたいと考えています。とにかくミスなく走り切って、チェッカーを受けることが結果に繋がるはずです」

<吉本大樹選手>

「公式練習は走り始めから好感触で進みました。昨日の雨によって路面が滑りやすく、走行を重ねていくとコンディションが変わっていき、マシンからのフィードバックにも変化がありました。それでもマシンのパフォーマンスは発揮できる状態で、予選Q1に挑みました」

「強風だったことや風向きもGR Supra GTには良い影響があり、3番手で河野選手にバトンを繋げました。鈴鹿サーキットはOTGグループの大応援団が来てくれるので、予選ですが3位を見せられて嬉しいです。明日の決勝レースはコンディションが分かりませんが、チャンスはあると思っています」

<河野駿佑選手>

「公式練習は2種類のタイヤを履いてロングランを行ないましたが、フィーリングとしては良くありませんでした。それでも持ち込みのセットアップが合っていて、決勝レースを想定したテストに時間をさけたのでメニューは順調に消化しています」

「予選はQ2を担当したのですが、吉本選手のフィードバックなども踏まえてミスなくまとめられました。トップタイムとの差があったので3番手になれると思わなかったのですが、最終的には素晴らしい結果となりました。決勝レースは450kmの長丁場でチーム力もキーポイントとなります。OTGグループの多くの応援団が来てくれているので、良い報告をしたいです」

2023スーパーGT第3戦鈴鹿 Syntium LMcorsa GR Supra GT(吉本大樹/河野駿佑)
2023スーパーGT第3戦鈴鹿 Syntium LMcorsa GR Supra GT(吉本大樹/河野駿佑)


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