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スーパーGT ニュース

投稿日: 2023.06.06 22:53
更新日: 2023.06.06 22:54

TGR TEAM SARD 2023スーパーGT第3戦鈴鹿 レースレポート

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スーパーGT | TGR TEAM SARD 2023スーパーGT第3戦鈴鹿 レースレポート

DENSO KOBELCO SARD GR Supra
第3戦鈴鹿、失意の15位で赤旗終了に

2023 SUPER GT 第3戦『SUZUKA GT 450km RACE』(6/3~4)
鈴鹿サーキット(1周5.807km)
入場者数:予選11000名、決勝22000名 合計33000名

 6月4日(日)、今シーズン序盤の締めくくりとなる第3戦『SUZUKA GT 450km RACE』の決勝が行われ、5番グリッドからスタートした関口は5位のポジションをキープしながらトップと10秒差以内を快走。22周を終えてピットイン、タイヤをフレッシュにしアンダーカットとダブルスティント敢行で形勢逆転を試みた。

 しかし、そのアウトラップの23周目のヘアピンで後方の64号車に右側面を接触されてしまう不運なアクシデントが発生。大きく順位を落としてしまう。また接触により、フロントカウルが浮いてしまい、加えて右サイドの重要なパーツであるバーチカルフィンを失う手負いの状態に。

 その後はペースが上がらず、43周を終え中山と交代。最後まで諦めない追い上げを続けて、57周目に前走車に追いつき抜く直前に、シケイン手前にて大きな事故が発生し、施設も破損。安全防護柵の修復が最大レース時間内に完了する事が見込まれないため、決勝レースはトップが58周完了時点の順位となる15位で赤旗終了となった(結果に対する控訴が行われたため
リザルトは暫定扱い)。

 次戦第4戦は、8月5日(土)~6日(日)に富士スピードウェイにて開催される。

■事前情報

 今シーズン序盤の締めくくりとなる第3戦『SUZUKA GT 450km RACE』(鈴鹿サーキット)。大会公式画像に今年も描かれるなど期待も高く、チームの本拠地に近いため応援者も多く訪れる鈴鹿。

 ここまでの2戦では決勝で巻き返し、連続ポイントを獲得しているDENSO KOBELCO SARD GR Supra。6月3日(土)午前に公式練習、午後にノックアウト方式(Q1、Q2)の公式予選で、4日(日)決勝は13時30分スタート。

 レース距離は450km(77周:約3時間弱)で争われ、給油を伴うピットストップは2回が義務付け。1人のドライバーの最大運転周回数は51周まで。

 サクセスウェイトは現獲得ポイントの倍となる12kgを搭載する。重量増による鈴鹿でのタイムの落ち込みは、12kgだと約0.3秒弱となる。

 昨年行われた鈴鹿戦では5月大会で4位、8月大会で3位と好成績を残しているDENSO KOBELCO SARD GR Supra。

 この後、第4戦富士までは2カ月ほどインターバルが空き、シリーズ後半に向けて逆襲の狼煙とするためにも、ひと区切りとなるこの鈴鹿での勝利を強く望むところ。

 2ストップの長丁場ゆえに、いくつものレースプランをもって臨機応変で緻密な戦略が必要となり、ドライバーやピットワークを含めたチーム全体の総合力とその底力の強さによって大きく勝負が左右される第3戦鈴鹿。

 天気も運も味方につけたうえで、しっかりと実力を出し切ることが求められる。非常に厳しく激しい戦いが予想されるが、脇阪寿一監督のもとチーム一丸に勢い良く、威風凜然に勝利を目指していった。

■公式練習走行

 心配された台風2号による大雨の影響もなく、快晴となった3日(土)9時15分から開始された公式練習走行は、気温23度/路面温度26度のコンディションのなか、85分間の混走セッションが開始された。

 最初にソフト系ドライタイヤを装着して中山がコースイン。クルマのバランスやタイヤ評価を行いながら走行し、6周目に1分46秒874とその時点で2番手タイムをマークと調子の良さを走り出しから見せた。

 鈴鹿に特に必要な回頭性も十分とのことで11周目からは関口が同じタイヤを評価しながら、ロングランの確認を中心としたプログラムを進めていった。

 ロングランでもペースが49~50秒台と非常に良いラップを刻んでいった。混走セッションはトータル28周を走行して、最初に中山がマークした1分46秒874のタイムで8番手となった。

 10分間のGT500単独セッションでは、気温25度/路面温度30度に上昇。関口がミディアム系ドライタイヤで予選のアタックシミュレーションを実施。

 4周目に1分45秒758の4番手をマークし好調さをアピールした。公式練習走行ではトータル33周を走行し4位となった。

 その後のFCYテストは関口が担当して、予選に向けての準備中心の走行。サーキットサファリでは中山が担当して、決勝へ向けたセット確認を行い、午前中の走行は好感触を得られる内容となった。

2023スーパーGT第3戦鈴鹿 関口雄飛/中山雄一(DENSO KOBELCO SARD GR Supra)
2023スーパーGT第3戦鈴鹿 関口雄飛/中山雄一(DENSO KOBELCO SARD GR Supra)

■公式予選
■Q1:関口が5番手タイムでQ1突破

 3日(土)20分遅れの15時58分から開始されたQ1は、気温25度/路面温度39度の晴れ。予定より開始時間が遅くなり、タイヤのウォームアップに懸念があり、コースオープンしてからほどなくしてピットを離れた関口は、ミディアム系タイヤを装着。

 入念に熱をタイヤのウォームアップを3周行い、アタックすると決めた4周目セクター1をまず区間トップタイムで駆け抜ける。

 続くデグナーのあるセクター2でも気合いの入った走りで速さを見せる関口は、ホンダ勢やウェイトの軽いクルマが得意とする前半区間をうまくまとめる走り。

 長めの区間でスプーンカーブなど難しさのあるセクター3で再び区間トップタイムをマークしておおいに期待がかかる。

 最終セクターも無難にまとめて、1分44秒881を叩き出し、タイムボードの2番手に躍り出る速さを見せた関口が駆るDENSO KOBELCO SARD GR Supra。

 最終的に5番手で見事にQ1突破を果たした。

■Q2:中山が非常に僅差の戦いのQ2で6番手タイム(予選正式結果5位)

 3日(土)16時36分のQ2開始時点は、気温25度/路面温度38度とQ1とほぼ同様のコンディション。ここから路面温度が大きく下がることが予想されたが、Q1と同じくミディアム系タイヤを装着して開始早々にコースイン。

 Q1を戦った関口からアドバイスを受け、闘志十分に車両に乗り込んだ中山。その関口より速いペースでタイヤのウォームアップを行っていった。

 ターゲットの4周目にタイヤの温めを適切にアジャストしてアタックを開始。セクター1ではQ1区間タイムをコンマ2秒削ってくる。

 セクター2では、ほぼ同タイムで駆け抜けたが、次のセクター3のスプーンカーブで若干オーバーステアが出てしまいロスしてしまう。

 最終セクターでコンマ1秒以上取り戻す諦めない走りを見せた中山は、1分44秒924を叩き出し、非常に僅差の戦いとなったQ2で6番手タイムとなった。

 この後、公式予選後の再車両検査でトップタイム車両が失格となったため、DENSO KOBELCO SARD GR Supraは、公式予選正式結果は5位となり、3列目イン側5番グリッドからスタートすることとなった。

2023スーパーGT第3戦鈴鹿 DENSO KOBELCO SARD GR Supra(関口雄飛/中山雄一)
2023スーパーGT第3戦鈴鹿 DENSO KOBELCO SARD GR Supra(関口雄飛/中山雄一)


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