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スーパーGT ニュース

投稿日: 2023.08.07 14:15
更新日: 2023.08.07 14:21

乱戦のなかで魅せた好バトル。山本尚貴vs太田格之進、ホンダNSX同士の激しい表彰台争い

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スーパーGT | 乱戦のなかで魅せた好バトル。山本尚貴vs太田格之進、ホンダNSX同士の激しい表彰台争い

 二転三転する天候変化に加えて車両火災に伴う赤旗中断など、大荒れのレースとなった2023スーパーGT第4戦富士。特にウエットコンディションで再開されたレース後半は、GT500、GT300の両クラスとも複数箇所でバトルが繰り広げられ、最終ラップまで目が離せない展開となった。

 公式映像には映っていなかったものの、ラスト5周になって白熱していたのが100号車STANLEY NSX-GTの山本尚貴と64号車Modulo NSX-GTの太田格之進によるGT500の3番手争いだった。

■「残り2〜3周はポジションを守ることを意識した」山本尚貴

 66周目に発生したHOPPY Schatz GR Supra GTの火災アクシデントにより赤旗中断となった決勝レース。セーフティカー先導によるレース再開が宣言されるも、急に大粒の雨が降り出したため再開時刻が延期されるとともに、レースコントロールからタイヤ交換が認められ、各車ともウエットタイヤを装着した。

「周りにいたブリヂストンタイヤ勢はみんなミディアムを選んだと聞いていましたが、僕たちはハードを選びました」と語るのは、この時点で7番手につけていた100号車の山本。レースが再開された直後は大きく順位を落としたが、それもある程度は想定の範囲内だったという。

「最初は苦労するだろうなと思いましたけど、まさかあそこまで落ちるとは思いませんでした。13番手くらいまで落ちたと聞いたので、さすがにまずいなと思いました。でも、途中からタイヤが温まってきたのと同時に他車が落ち始めてきて、残り10周くらいで(ペースが)オーバーラップして、それからは楽しいレースでしたね」

 その言葉どおり、残り9周を迎えるところで7番手まで挽回した山本。残り7周のGRスープラコーナーで64号車をパスすると、翌周にはZENT CERUMO GR Supra、Astemo NSX-GTを次々とオーバーテイクし、表彰台圏内の3番手に浮上した。

 しかし、残り5周を切って64号車を駆るルーキーの太田が接近。ホンダNSX-GT同士による激しいバトルが始まった。

「残り5周を切ったところから、急に自分のタイヤが落ち始めてしまい、向こう64号車のタイヤはちょっとだけ自分のコンディションよりも良かったのかなと思います」と分析する山本。「最後に詰められ始めて、残り2~3周は64号車を引き離すというよりも、ポジションさえ守れば良いと思い、要所要所を押さえていきました」と、冷静に対応していたようだ。

 それでも、最終ラップのダンロップコーナーではイン側から飛び込まれて一瞬3番手の座を明け渡したという。

「彼(太田)も頑張ってポジションを上げたかっただろうし(抜きに)来るなと思っていましたけど、けっこう無理のある距離からだったので、当たらなくてよかったなと思いました」と山本。最後のセクター3も凌ぎ切ってチェッカーを受けた。

 その後、ピット作業違反により40秒加算のペナルティを受け6位となったものの、山本らしい冷静なレース運びが随所に見られた終盤戦だった。

2023スーパーGT第4戦富士 山本尚貴(STANLEY NSX-GT)
2023スーパーGT第4戦富士 山本尚貴(STANLEY NSX-GT)

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