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MotoGP ニュース

投稿日: 2019.09.05 06:00
更新日: 2019.09.05 07:35

ホンダ高橋巧が得意のウエットでハマらなかった理由。気になる2020年SBKフル参戦の噂

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MotoGP | ホンダ高橋巧が得意のウエットでハマらなかった理由。気になる2020年SBKフル参戦の噂

 ウエットコンディションでのレースとなった全日本ロードレース選手権第6戦岡山のJSB1000クラス。第5戦もてぎ前のプライベートテストで右足の腓骨を骨折し、手負いの状態で岡山のレースウイークに入った高橋巧(Team HRC)にとっては恵みの雨となったかと思われたが、そのウエット路面に苦戦。決勝レースを4位で終えた。レース中、歯車がかみ合わなかった理由は何だったのだろうか。同時に、現在関係者の間で噂されている2020年のスーパーバイク世界選手権(SBK)フル参戦の可能性についても聞いた。

 右足の骨折が完治していない状態で岡山ラウンドに臨んだ高橋。レースウイーク前の公開テストでは1分28秒422で総合5番手につけていたが、このときは「結構痛かった」と本人は話していた。

 さらに高橋は、この岡山でのテスト後、SBKのポルトガルテストにレオン・キャミアの代役で参加。レースウイーク初日はSBKのピレリタイヤからJSB1000のブリヂストンタイヤへスイッチすることに専念していたが、天候に翻弄され、走り込めずにいた。

初日でブリヂストンタイヤの感触を取り戻そうとする高橋巧だったが、コンディションが悪く走り込めずにいた。
初日でブリヂストンタイヤの感触を取り戻そうとする高橋巧だったが、コンディションが悪く走り込めずにいた。

 それでも予選日はしっかりと合わせこみ、YAMAHA FACTORY RACING TEAMの中須賀克行、野左根航汰や、ファクトリーマシンを手に入れた水野涼(MuSASHi RT HARC-PRO.Honda)と同じく、1分27秒台に入れ、最終的に1分27秒708をマークし、4番グリッドを獲得した。

 翌日の決勝日は雨予報が出ており、負傷中でかつ岡山国際サーキットを得意としない高橋にとっては願ってもないシチュエーションになっていた。予選を終えた高橋は「自分が望んでいた通りになっています。雨のほうが体の負担も少ないので。ウエットコンディションでは今年、みんな走っていないのでどうなるかわかりませんが、鈴鹿8耐の事前テストではウエットで2分17秒が出ていたので、悪くはありませんでした」とウエットでのレースに自信を覗かせつつ、「当然優勝目指して走りますし、そのなかで必要以上にリスクを負うつもりもありません。明日に向けて最善の策を考えます」とコメントした。

■差を生んだタイヤ選択とマシンキャラクターの違い

 しかし迎えた決勝レースでは、ハイペースで周回する野左根と水野を追うことができず、高橋は中須賀と3番手争いを展開。レース後半戦では中須賀のペースについていくことができず、単独4位でフィニッシュした。

 決勝を終え、高橋は「難しかったです」と次のようにレースを振り返る。

「雨が良かったのかもわかりません。体的には、ウエットはドライとは違う力の使い方をするので、当然辛いとこもありましたが、痛みはありませんでした」


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