2018年に生誕50周年を迎えた『ミツビシ・デリカD:5』が大掛かりなマイナーチェンジを受け、最新のデザインコンセプト“ダイナミックシールド”を採用した大迫力のフロントフェイスに一新。より質感を高めた新インテリアや最新の予防安全技術も採用し、2月15日より発売が開始されている。
現行のD:5で数えてもその登場は2007年と、モデルライフの長いロングセラーとして根強い支持を集めるミツビシ・デリカD:5が、歴代でもっとも大掛かりなモデルチェンジを受けて新登場した。
MPVとSUVを融合させた唯一無二のオールラウンドミニバンとしての個性をさらに強化すべく、こちらも大幅改良が施されたクリーンディーゼル搭載モデルの内外装を大幅に刷新するとともに、新開発の8速スポーツモードATの組み合わせによりパワフルかつ静かで滑らかな走りへと進化している。
注目のエクステリアはフロントフェイスに“ダイナミックシールド”デザインを採り入れ、縦型のマルチLEDヘッドライトとLEDポジションランプを採用するとともに、押し出しの強い独特のグリルデザインに変更。リヤもテールランプのデザインをゲートガーニッシュと連続性を持たせた処理とし、ワイド感と安定感を表現した。
一方のインテリアもその機能性を表現すべく手が加えられ、水平基調の“ホリゾンタルアクシス”コンセプトで構成されたインストルメントパネルに、生命力あふれる力強いサバ杢(原木が二又に分かれるサバ部分)柄の立体木目を採用。
ステッチが施されたソフトパッドや、削り出しの金属が持つ重厚なイメージのセレクトモードダイヤル、立体盤面によるメーターデザインなど、見て触って感じるしっかり感と上質さを追求。さらにシート生地にはエンボス加工を施した幾何学柄を採用し、オプションの本革シートにはダイヤキルティングを施すなど、さらなる高級感も演出されている。
そして2.2リッター・クリーンディーゼルのDI-Dは、排出ガスを浄化する尿素SCRシステムをミツビシとして初採用。加えてフリクションの大幅低減、燃焼室形状の変更、次世代燃料インジェクターの搭載などエンジンを構成する主要機構部品の約5割を改良し、従来型に対して最大トルクを5%アップの380Nmとしている。
その新エンジンに、ワイドかつクロスレシオ化した新開発の8速スポーツモードATを組み合わせることで、燃費性能を向上させると同時に低速からのトルクフルな走りとシフトショックの少ない滑らかで上質な加速フィールを実現。
またハードウェア面ではフロントサスペンションのコイルスプリング配置と傾斜角を変更し、正確なハンドリングと滑らかな操舵感を得るとともに、こちらも新採用のデュアルピニオン電動パワーステアリングにより、初期操舵からのしっかり感を確保し、モーターによる違和感を減らした自然な操舵フィーリングを手にした。