試乗したカワサキNinja ZX-6Rのカラーは、ライムグリーンとエボニーを組み合わせたKRT EDITION。早速跨がるとレーシングマシンに近いスーパースポーツとしての雰囲気がそこかしこから伝わってくる。
バックステップ、前傾のきついライディングポジション。そして深く前屈姿勢をとってスクリーンにヘルメットを沈めると、燃料タンクを抱き抱える感覚でフィットするマシンとの一体感を覚え、スポーツ心がフツフツと沸き上がってくる。
かつて流行したレーサーレプリカその物のコンセプトを着実に昇華させてきた賜物。走る、止まる、曲がるの3要素に最高レベルのポテンシャルを追求して作られていることが感じられ生半可な気持ちでは付き合えない厳しさも漂ってくるのである。
シートは高めにセットされ、切り返しでの軽い操縦性に貢献する。前述の通り下半身から上体の胸に至るまでマシンと一体化できる絶妙なライディングポジションはスポーツライディングを楽しむための機能的デザインに仕上げられている。