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クルマ ニュース

投稿日: 2016.09.30 14:25
更新日: 2016.09.30 14:29

インフィニティ、パリモーターショーでVC-Tエンジン技術を世界初公開

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クルマ | インフィニティ、パリモーターショーでVC-Tエンジン技術を世界初公開

インフィニティ、パリモーターショーでVC-Tエンジン技術を世界初公開

2016年09月29日

● 世界初の量産型可変圧縮比エンジン「VC-T」を世界初公開
● 際立つデザインのコンセプトカー「QXスポーツインスピレーション2016」
● スポーツセダン「Q50」の2017年モデルを世界初公開

 日産自動車株式会社(本社:神奈川県横浜市西区、社長:カルロス・ゴーン)は29日、2016年パリモーターショーにて、インフィニティブランドから未来のクルマを示唆するコンセプトカーと革新的なエンジン技術を世界初公開しました。

 新開発の「VC-T」エンジンは、世界初の可変圧縮比技術を採用しました。
 同技術により「VC-T」エンジンは、高性能2リッターガソリンターボエンジンのパワーとディーゼルエンジンの特長である高いトルクと効率性を併せ持つ、これまでにない最先端のエンジンの一つとなりました。

 インフィニティ・モーター・カンパニー社長のローランド・クルーガーは、「この先駆的な可変圧縮比パワートレインは、エンジン開発における大きな飛躍となります。エンジニアは、可変圧縮比技術の習得が、内燃技術の進歩につながると信じています。2018年より、同新技術を新型車に採用する予定です」と述べました。

 将来のインフィニティ「QX」モデルのデザインを示唆する「QXスポーツインスピレーション」は、今回のパリモーターショーでのお披露目が、欧州初公開となります。今年4月の北京モーターショーにて世界初公開した同コンセプトは、更なるデザイン改良を施し、次世代の中型プレミアムSUVのブランドビジョンを探求したデザインとなっています。

 同モーターショーには、新デザインを採用し、最先端の車載システム「InTouch」を搭載したスポーツセダン「Q50」の2017年モデルも出展します。

VC-Tエンジン:世界初の量産型可変圧縮比エンジン
 可変圧縮比技術は、走行状況やドライバーによるインプット情報に合わせてピストンの上死点の位置をシームレスに変化させることができる最新のマルチリンクシステムを活用しており、最適な可変圧縮比に素早く変化します。また、圧縮比は8:1(高性能)から14:1(高効率)の間で自在に変えることができます。

 最高出力200kW(268hp/272ps)、最大トルク390Nmを発生する同エンジンは、6気筒ガソリンエンジン並みのパフォーマンスと、それ以上の効率性を実現します。

世界初の量産型可変圧縮比エンジン「VC-T」
世界初の量産型可変圧縮比エンジン「VC-T」

 4気筒「VC-T」エンジンは、ディーゼルエンジンなどの従来型内燃機関エンジンよりも騒音や振動が少なく、高出力のV6エンジンに比べ軽量かつコンパクトです。

 同技術は、液体冷却や燃料噴射、触媒コンバータ、ターボ過給などの革新的なパワートレイン技術と同様、内燃機関エンジンの開発における大きな躍進を意味します。可変圧縮比エンジンは、パワー、効率性、排気など、今後のパワートレインを評価する新たなベンチマークとなるでしょう。


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