さらにローラーベアリング採用のタービンコンプレッサーと電子制御ウェイストゲートにより、過給圧をより正確かつ柔軟に制御することが可能になり、最大過給圧2.1barとクラス最高の値を実現している。
このターボチャージャーの冷却にはオイルと冷却水だけではなく外気も利用するため、エンジンカバーをエアディフレクターとして働くよう設計するとともに、ボンネット下には新たなエアダクトを設けた。
そのアウトプットを路面に伝える駆動系には、パフォーマンス志向のトルク可変配分4輪駆動システム“AMG 4MATIC+”を採用。トルク配分比を状況に応じて前後100:0から50:50まで連続可変制御することが可能となっている。
さらに、新型リヤディファレンシャルに内蔵された“AMG TORQUE CONTROL”は電子制御式の多板クラッチをふたつ備え、それぞれが左右のドライブシャフトに接続。これにより前後だけでなく左後輪と右後輪の間でも状況に応じたトルク配分を行うことができるようになり、劣悪な路面状況下やサーキットにおける限界でのコーナーリングなどにおいても、一貫して最適なトラクションが得られるようになっている。
またボディにも地道な剛性向上策が施され、フロントロワにアルミプレートを追加し、上部にはストラットタワーバーも装着。さらに前後サブフレームには斜めに走る補強ブレースも増設されるなど、サスペンションのレスポンスと正確性を向上させるとともに、オプション設定で電子制御可変式ダンパーの“AMG RIDE CONTROL サスペンション”も用意した。
エクステリアでもこの驚異の性能を表現すべく、下側の幅が広く縦にルーバーが入った“パナメリカーナ”スタイルのAMG専用ラジエターグリルを採用。通常のCLAよりもさらに12mm拡大したフェンダーに加え、リヤにも専用デザインの大型ディフューザーとクローム仕上げの円形デュアルエグゾーストエンドを装備している。
それ以外にも、AクラスのAMGモデルに搭載されたデータロギングシステムの“AMGトラックベース”なども標準装備され、価格は856万~866万円となっている。
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