ランボルギーニは5月7日、新型モデルの『Huracán EVO Rear-Wheel Drive Spyder(ウラカンEVO RWDスパイダー)』を公式ウェブサイトで発表した。
同モデルはランボルギーニの公式ウェブサイト“Lamborghini.com”で、自動車メーカーとして初めてAR(拡張現実)が使用され、バーチャルで新型モデルの発表が行われた。
公開されたウラカンEVO RWDスパイダーは、2020年1月に公開された『ウラカンEVO RWD』をベースに、クーペモデルと同様の5.2リットルV10自然吸気エンジンをドライバー後方の車両ミッドに搭載するが、ルーフがソフトトップへと変更されている。駆動方式はリヤホイールドライブという名の通りの後輪駆動だ。
このミッドシップエンジン・リヤドライブのモデルには、特別にチューニングされたP-TCS(パフォーマンス・トラクション・コントロール・システム)が搭載され、後輪駆動ならではの“運転する楽しさ”が提供されるという。
P-TCSは、あらゆる状況下でもパフォーマンスを出せるように設計され、ウラカンEVO RWDスパイダーが急なコーナリングやドリフト走行を行っても安定したトルクを発揮し、トラクションを確保する。
また、ステアリングに設置された『ANIMA(アニマ)』ボタンを押すと、P-TCSを調整しながらドライビングモードもコントロールが可能だ。ボタンには、安定性重視の“STRADA”、ドリフトが楽しめる“SPORT”、パフォーマンスを最大限に引き出す“CORSA”の3つのモードが用意されている。
ウラカンEVO RWDスパイダーのアルミニウムと熱可塑性樹脂製ボディは、アルミニウムとカーボンファイバー製の軽量ハイブリッドシャシーに搭載される。そのボディの乾燥重量は1509kgに抑えられ、最高速度は324km/h、0ー100km/h加速はわずか3.5秒を誇る。
この高い走行性能のエンジン・ボディに組み合わされるソフトトップルーフは、時速50km/hの走行では17秒以内にリヤフード下に収納ができ、ルーフを開閉させてもコックピット内は静かで、会話やエンターテイメントを楽しむことができるという。
また、ソフトトップのリヤウィンドウは開閉することが可能で、閉めているときは通常のガラスとして機能し、ウィンドウを開ければ610馬力を発揮する自然吸気V10エンジンのサウンドを楽しむことができる。
ウラカンEVO RWDスパイダーについて、ランボルギーニの会長兼CEOを務めるステファノ・ドメニカリは、「ウラカンEVO RWDスパイダーはドライビングの楽しさを倍増させ、オープントップによる屋外での活動を祝うとともに生の運転の喜びを提供するだろう」とコメント。
「ドライバーは、ランボルギーニのエンジニアリングの伝統に触れ、電子機器の干渉を最小限に抑えた後輪駆動車から得られるフィードバックとエンゲージメントを体験しながらも、オープントップでのドライビングがもたらす自由な感覚を楽しむことができる」
もちろん高い走行性能だけではなく、センターコンソールに設置された8.4インチタッチスクリーンでは、クルマのコントロールのほか、インターネットやApple CarPlayといったエンターテイメントも楽しむことができるウラカンEVO RWDスパイダーは、2020年夏の登場を予定している。日本での価格は2653万9635円(消費税抜き)となっている。