BMWが提唱するSAV(スポーツ・アクティビティ・ビークル)のうち、もっともコンパクトな“X”シリーズの末弟『BMW X1(エックスワン)』が第3世代へとフルモデルチェンジ。セグメント最長級となる465kmもの航続可能距離を誇る初の電気自動車『BMW iX1(アイエックスワン)』もラインアップし、2月17日より発売開始となっている。
1999年に登場した『BMW X5(エックスファイブ)』を始祖としたBMWのXモデル群のうち、その末弟である『BMW X1』は2010年に『3シリーズ』のプラットフォームを活用した初代モデルが登場した。
武骨なSUVとは明確に一線を画す“オンロード走行性能を高めたSAV”という革新的なコンセプトを持つモデルとして、高いアイポイントが安心感をもたらすセミ・コマンドシート・ポジションや、BMWならではの俊敏で爽快な走りを継承した3代目は、シンプルながらも洗練された印象を与えつつ、BMWカーブド・ディスプレイの採用やiDriveコントローラーの廃止など、ユーザーインターフェースにおいても大幅なデジタル化が施された。
さらにセンターコンソールにもQi対応機器(スマートフォン等)を置く事で、充電も可能として利便性を高め、後席は大人3名が座れる空間を確保するとともに、40:20:40分割可倒シートの採用によりラゲッジスペースを有効活用することも可能に。内燃機関モデルの積載容量は大人3名乗車時で540リッター、シート格納時には最大1600リッターにまで拡大することができる。
そのガソリン・エンジン搭載モデルのBMW X1 xDrive20iは、最高出力204PS/5000rpm、最大トルク300Nm/1450-4500rpmを発揮する2.0リッター直列4気筒BMWツインパワー・ターボ・ガソリンに、ダイナミックな走りを実現する7速ダブル・クラッチ・トランスミッションを搭載。
正方形に近い大型キドニー・グリルと、BMWデザインの意匠のひとつである環状のシグネチャーを2回繰り返す“ツイン・サーキュラー”を進化させたアダプティブLEDヘッドライト、ハンドルをドアパネルと一体化させたフラッシュ・ハンドルの採用など、特徴的なエクステリアによるエアロダイナミクスの最適化も貢献し、WLTCモードで12.9km/リッター、JC08モードで14.3km/リッターの燃料消費率を実現した。