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投稿日: 2017.07.04 12:28
更新日: 2017.07.04 12:29

イギリス発のワンメイクレース『MINI CHALLENGE』が日本上陸。富士でエキシビション開催


国内レース他 | イギリス発のワンメイクレース『MINI CHALLENGE』が日本上陸。富士でエキシビション開催

 ミニ・チャレンジ・ジャパンのテストドライバーであり、マネージングディレクターも務める壺林貴也選手は「F56がベースなんですが、完全にレーシングカーに仕立てられています。シーケンシャルミッションでブレーキにはABSもない。ちょっと前のGT300の小さい版ですね。今後ハコのレースのデビューを目指す若手や、年齢を重ね、速いクルマはキツイというベテランにも最適なクルマです」と語る。

 主催者発表によると、富士スピードウェイでの最高速は約220km/hで、ラップタイムは1分54秒、1分56秒(テストラン時)。
 
 この日は、予選時は雨が降っておりレインタイヤを履いたため2分6秒台が最速だったが、スリックを履いた決勝では1分57秒台が計測されていた。走行を終えても、全車ともに車両の問題が発生した形跡もなかった。

 このチャレンジカーは輸入総代理店でもあるジオミックモータースポーツより販売され、税抜き価格890万円。確かに一般の市販車よりは価格は高いが、シーケンシャルミッションだけでも数百万円で販売されている商品だということで
「内容と仕上がりを見るとバーゲンプライスとも言える」との声も聞かれた。

 エキシビションレースの模様も見ていこう。ウエットコンディションのなか、8時から20分間行われた予選でトップタイムをマークしたのは壺林選手。2番手には佐藤久実選手がつけ、3番手に後藤選手、4番手が頼選手。

 9周で雌雄を決する決勝レースは11時45分にスタート。CCJチャレンジカップ・ジャパンとの混走であり、スターティンググリッドは前方にフェラーリ、ポルシェが、ミニ・チャレンジ参加車両4台は後方グリッドからのスタートとなった。

ミニ・チャレンジ・ジャパン第1戦エキシビション スタートシーン
ミニ・チャレンジ・ジャパン第1戦エキシビション スタートシーン

 そして、スタート。1コーナーには4台が固まって飛び込む迫力満点の光景が見られた。次第に8号車がジリジリと遅れはじめるが、残る3台はレース中盤まで接近戦を繰り広げる。
 
 周回を重ねるごとに経験に勝る1号車壺林選手が後続との差を広げ、そのままフィニッシュ。ミニ・チャレンジ・ジャパン初のウィナーとなった。

 改めて触れておくが、今回のレースはあくまでエキシビション。ナンバー32号車はジオミックのデモカーであり、1号車、2号車の2台はミニチャレンジジャパンの広報車。
 
 8号車は香港を拠点とするGREAT DRIVE GROUPのクルマで、ステアリングを握ったのは同グループCEOでありアマチュアレーサーの頼志豪(レオ・ライ)選手。32号車に乗った佐藤選手と2号車に乗った後藤選手は今回が初めてのチャレンジカーだったという。


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