モータースポーツシーズンの開幕を告げる恒例のイベント『鈴鹿サーキットモータースポーツファン感謝デー』は3月11日、イベント2日目のプログラムが行われ、1日目23000人、2日目27500人の来場者を集めた。
冷たい風が吹いた1日目よりも、過ごしやすい天候に恵まれた鈴鹿ファン感謝デー。2日目はスーパーフォーミュラのフリー走行から幕を開け、これに続き星野一義のウイリアムズFW11と中嶋悟のロータス100Tがデモラン。また、前日に続きスーパーGTのデモランが行われ、新旧の四輪トップレーシングカーが競演した。
ジャン・アレジとジュリアーノ・アレジの『アレジ親子〜Ferrari LAP〜』では、前日とマシンを入れ替え、ジュリアーノがGT3カーを、父ジャンがF187をドライブ。グリッド&ピットウォークを挟んでは、今季参戦するマシンが集結したスーパーフォーミュラ『オープニングラップ』が行われ、石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING)が優勝を飾っている。さらに、鈴鹿8耐『プレシーズンマッチ』では、夏の鈴鹿8耐を思わせるレースが展開され、四輪&二輪のデモレースが行われた。
■鈴木亜久里vs土屋圭市の戦いは亜久里の勝利に
8耐の走行に続いて行われた鈴木亜久里vs土屋圭市『GT300禁断の対決』は、前日ほんのわずかに土屋のARTA BMW M6 GT3が前でフィニッシュしたかに思われていたが、結果はドローということに。決着をつけるべく、2日目のレースが行われた。
走行前には、チームに所属する高木真一と野尻智紀を交えてトークが展開されたが、「忖度」「出来レース」「いやいやガチだよ」とどうなるのか分からないワードが連発した。
迎えたスタートでは、亜久里のARTA CR-Z GTがリードするものの、土屋圭市のARTA BMW M6 GT3が逆転。亜久里のCR-ZはS字で不調になってしまったか、リードが大きくなるものの、土屋もペースを落とし、最終コーナーで差が詰まる展開が続いた。
ファイナルラップでは、サイド・バイ・サイドでチェッカーを受けるものの、コントロールラインを先に通過したのは亜久里。ただ、土屋は自らが先に受けたと主張。最終的には亜久里の勝利となったものの、レース後も「オレが勝った」とトークが続き、場内は爆笑に包まれた。