2023年、WRC(世界ラリー選手権)2年連続王者のカッレ・ロバンペラは、フォーミュラ・ドリフト・ジャパン(FDJ)に初めてスポット出場。いきなり優勝を飾り、ライバルとドリフトファンを驚かせた。

 結果もさることながら、高速かつ高精度なマシンコントロールと、後追いでの“無慈悲な幅寄せ”は黒船来襲レベルのショック。日本のドリフト界に大きな衝撃を与えた。ラリー仕込みのドライビングスタイルは他の日本人ドライバーたちと大きく異なり、以降、ライバルたちはロバンペラのドライビングを少しでも取り入れようと研究および鍛練を重ねていったと聞く。

 そのロバンペラが、再びレッドブルGRカローラを駆りFDJに出場。4月6〜7日、富士スピードウェイで行なわれた開幕戦に姿を現した。そこで、ラリーとドリフトのドライビングの違いおよび共通点について、彼に訊ねてみた。

■「ドリフトはスライドさせることが最重要」という誤解

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